ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2023年1月のこと

ドラマ『ブラッシュアップライフ』が面白い。1989年生まれの主人公とは同い年でドンピシャの世代なので、昔流行ったシール交換とかプロフィール帳とかゲームボーイアドバンスとか、全部が全部懐かしい。

という話題で地元の友達と盛り上がった。地元の友達と会うと大体いつも最近見てるドラマの話か、学生時代の思い出話か、誰が今どこで何してて「そういえば最近〇〇とお茶したよ」「元気だった?」「全然変わんない」みたいな話を延々としている。

ちょうど去年の夏頃、友達のLINEに中学のときの担任からメッセージが届いたらしく、やりとりの画面を見せてもらった。具体的な校名や人名は話題に挙がらず、核心に触れないまま2往復で終了した会話の内容に、なんか怪しいな…と疑念を抱きつつ、面白いから何か送ってみようよ!と「今は何をされてるんですか?」と友達がメッセージを送信する。しばらくすると「今は〇〇高校で高校生たちと遊んでいます」と返事があった。Googleで先生の名前と校名を調べたら学校だより.pdfがばっちりヒットした。絶対違う人だと思ったのに、まさかのご本人。そんなことってあるんだね…

ブラッシュアップライフで特に好きなあるあるネタは、成人式後の同窓会に頭のセットだけそのままで来る女子。いたな〜あれ何の意味があったんだろう。

黒木華さん演じる玲奈ちゃんとの距離感もリアルで面白い。別に仲悪いわけではないし良い子なんだけど、な〜んかうちらとは微妙に違うよねっていうあの距離感。あと好きだったのは玲奈ちゃんが来る前に3人でリハーサルするときに、玲奈ちゃん役をやる夏帆さんの声がワントーン上がるところ。身に覚えがあり過ぎてヒ〜ンてなった。職場の先輩女性の再現してるときの私じゃん。玲奈ちゃんストーリーの攻略は5話エンドも結果的にはめでたしだったけど、個人的には3話ルートが至高。

今期欠かさず見ているドラマはこれと『今夜すきやきだよ』くらいです。土曜のダイジェスト版で追っている『舞いあがれ』は舞ちゃんが全然舞いあがらん。一気に早口でドラマの感想書いちゃった。

 

ノスタルジックなミニゲームを旧式のガチャポンでGET

 

蕨の喫茶店


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西川口のガチ中華

純喫茶や町中華が形骸化された「エモ」として消費されることについてはいろいろ話題になっているけれど、良識の範囲内で楽しむ分には別にいいんじゃね〜と思っている。タピオカが流行っては廃れていったように、最近はとろり天使のわらびもちが次々と店をたたんでいる。そういうムーブメントを結構面白いと思って見てしまう。

 

1月下旬、職場の先輩と後輩と1泊2日の山形旅行。「ルーツを探るブラタモリ的な旅がしたい」という先輩が旅のしおりを作成し、私の実家と通った小中高を巡るツアーが敢行された。以前から先輩は「いつか実家のご両親に挨拶に行かないとね」と何度か口に出しており、私も後輩もそれは冗談だと思っていたのだけれど、今行かないと一生行かないよ?という脅し文句にそそのかされ、一週間前に急遽日程を押さえて行くことになった。おそらく人生の大半は、今やらなきゃ一生やらないことの連続で構成されている。

仙台からバスに乗って山形駅で降りる。駅前のラーメン屋に適当に入ったら、後輩が頼んだ味噌ラーメンがきてから私が頼んだ塩ラーメンがくるまで35分のタイムラグがあった。注文受けてからダシとった?後から聞けばあの店は、地元の人間はほとんど行かない店だそうだ。

雪道をちんたら歩いて実家に着くと、母と兄が庭先で雪かきをしていた。挨拶と紹介を簡単に済ませ、ここじゃあ寒いのでどうぞどうぞと居間のこたつに案内する。社交性の高い先輩は早々に実家の両親と打ち解けていた。そこからこの2日間で急速に馴染み、台所や物置に勝手に着いてきたり、座布団5枚を枕にして畳に寝転んだりと他人の実家でやりたい放題だった。「妻の実家ではもっと大人しくしている。向こうの両親には嫌われたくない」と言っていて、後輩の実家でも大人しくしていてほしかった。一方後輩は正座のままこたつにも当たらず、しばらくは借りてきた猫状態だったが、帰る頃にはすっかりくつろいで「自分の部屋にもこたつが欲しくなった」と言っていた。職場の人間が実家にいる違和感を不思議とあまり感じなかった。

各々の学生時代の話をしたりしながらひたすら徒歩で小中高を巡った。観光地でも何でもない同僚の通学路を歩いて楽しいのだろうか?といささか疑問だったが、後輩が「知らない土地を歩きまわって少しずつわかっていく感じが好きだ」と言っていて、先輩も私も「わかる」「ダンジョンの闇を切り拓いていく感じ」と同じ意見で一致した。Apple Watchの記録によると結局この2日間で25キロ歩いていたそうだ。

高校の駐輪場の屋根に立派なつららがぶら下がっていたので無意識に折って手にとると、先輩と後輩も続いてつららを折ったので、意図せずハリーとロンとハーマイオニーの構図になった。四国出身の後輩は人生初の雪原ダイブに挑戦し、思ったより雪が固くて笑いが止まらなくなっていた。

日中はシャッター街だった駅前も夜にはぽつぽつと灯りがともり、どこからともなく人がわいてきて千と千尋の神隠しみたいだった。雪の山形は朝も夜も白く眩しく幻想的で、先輩と後輩はしきりに「キラキラしてんな〜」と言っていた。どんよりとしたイメージの私の地元を二人が気に入ってくれたことが嬉しい。帰りのバス停で先輩が「記憶にある最近の旅行の中で一番楽しかった」と言ってくれて、そんなに?とは思ったけど、確かにとても楽しかった。多分もうすぐ転勤の内示が出るのがわかっているから、今の時点で既に寂しい。

 

読んだ本とか漫画とか

『スキップとローファー(8) 』高松美咲

志摩くん側の心情にクローズすることってこれまであまりなかった気がする。「見た目じゃなくてもっと中身を見てほしい」という感覚って、外見にコンプレックスがある人間だけが抱えるものだと思っていたけれど、その逆も勿論あるわけで、そもそもルッキズムってそういう偏見からくる問題でもあるよなあと思った。

 

『名称未設定ファイル』品田遊

インターネット〜〜〜!って小話が詰まっていてサクサク読めた。

 

見た映画とか

『ミューズは溺れない』監督:淺雄望

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上演後の舞台挨拶で淺雄監督が「セクシャリティはグラデーションで、揺らぎ続けたままで良い」という言葉を恩師からいただいて、それが今でも心に残っていると話していた。そのメッセージが真摯にズドンと伝わってくる映画だった。創作した船で大海原へと漕ぎ出すのではなく、地続きな砂浜を一歩一歩踏みしめていくところに意味を感じてすごく良かった。

 

『そばかす』監督:玉田真也f:id:GAMEBOYZ:20230205113718j:image

監督やキャストの名前を見た時点で絶対好きな映画だと思ったんだけど、自分にはそこまで響かなかった。引っかかってることが3つくらいあって、まず前田敦子さんが演じる真帆ちゃんのことをあまり好きになれなかった。いるよねこういう嵐のようにやってきて人を振り回すだけ振り回して急に去っていく女〜って思っちゃった。あとあの役を北村匠海が演じるのは解釈違いというか、意味が違ってくるような…もっと無色透明なキャスティングで見てみたかった。最後は主人公に対して、ルームシェアができるなら実家出て一人暮らしすれば良いのに…という感想を持ちました。

『そばかす』にハマれなかったことを地味にずるずる引きずっていて、これは私の中で逆ツボにあたる作品だった。

読んだ・観たことで心の根深い部分が悪い方向に刺激され、人生観が揺るがされるショックを受け、この世から消え失せたいという気持ちを倍加させるような作品を、私は「逆ツボにハマる作品」と呼んでいる。

—『結婚の奴』能町みね子

 

聞いてた音楽とか

『SHOOTING STAR』XG


XGのパフォかっけぇな〜

ナルミヤインターナショナルの世界観…

 

『気分』カネコアヤノ

堕落は悪くない こころを守るんだ

 

『GOOD GAME』chelmico

chelmicoRIP SLYMEの大好きな2組の対バン、と〜てもアツかった!そもそもchelmicoを好きになるきっかけがRIP SLYMEだったので、いつか共演が実現しないかな〜って私は2016年から言ってましたからね。活動初期の頃から通ってたオタクたちとライブ終わりに飲みに行けたのも嬉しかったな。古参アピ乙。

 

Podcast『ハナシはこれから。』

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カネコアヤノ × KID FRESINOの友達同士の雑談みたいな回も良かったし、KID FRESINO × 長谷川白紙でのフレシノさんの自由奔放な振る舞いと長谷川白紙さんの控えめながらも人となりが伝わる芯を食った発言がとても良かった。次回以降のゲストには君島大空さん、中村佳穂さんがアナウンスされており、いま更新が楽しみな番組の一つです。

 

 

最近気付いたら床で寝ていることが多くて大変良くない。睡眠の質を上がるためにヤクルト1000を再開した。高確率で変な夢を見て楽しい。冬はどうにも気持ちがダメだからなるべく毎日早めに寝ようね。