ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2022年11月のこと

木曜ドラマ『silent』で川口春奈が着てる緑のカーディガン、あれと同じのを去年の秋に買って結構気に入っていたのだけれど、多分もう着ることないしメルカリで売ろうかな。年甲斐もなく「紬コーデ」に袖を通すことで周りに何と思われるかは別にどうでもよくて、なんかもう一回無理と思ったら無理じゃない?これは私自身の問題だ。

今期ドラマは『silent』のほか『エルピス』『アトムの童』『舞いあがれ!』『作りたい女と食べたい女』あたりを見ています。朝ドラは子供時代の浅田芭路ちゃんと高畑淳子の交流がとても良かったので航空学校編で急に失速しないか心配していたけれど、根幹は変わらず人の心の移ろいが丁寧に描かれていて面白い。つまらないドラマを批判するときに「脚本や演出が悪いのであって役者に罪はない」みたいなことをよく言うけれど、『ちむどんどん』に関してはやはり、役者の演技がかなり苦手だったな〜と今になって思う。泥棒料理人こと矢作だけが唯一好感の持てるキャラクターでした。

 

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11月の某・良い◯◯の日、後輩の誕生日を焼肉屋で祝った。バナナが好きな後輩にスムージーをつくるミキサーと「ごほうびバナナ」をプレゼントした。24歳になった後輩に「2で割り切れますね」「3でも割り切れる」「4と6でも割り切れる」「8でも12でも、24でも割り切れる」という不毛な茶々を矢継ぎ早に入れる。無の時間。この数字ネタは斜めの先輩が提唱したもので、人の年齢を聞いて反応に困ったら2で割り切れるかどうかで切り抜けるという会話術らしいのだが、この一連のやりとりが我々の中だけでブームになっている。約数の多い24歳はかなり強くて、31歳や47歳も素数だから強い。33歳はゾロ目だからそこそこ強い。

斜めの先輩と私は自分オリジナルの謎ルールをつくっては後輩に布教活動をしているので、別の先輩から「二人は性別が違うだけの同一人物だ」と言われた。当たり前だけど私以外私じゃないので、斜めの先輩と私は別の人間だ。しかし確かに似てると感じる部分は多々あって、それはおそらく私が斜めの先輩の「適当に見えてたまに鋭いことを言う」ところに憧れているからでもあると思う。

土曜の深夜23:50、明らかに泥酔している先輩から電話があって「今から来れるよね」と召集がかかった。常識的に考えて断るべきだったのだが、絶対に来ないだろうと思って電話したやつが本当に来たらウケるかなという、しょうもない一笑いのために1時間かけて現場へ向かった。ホモソホモソと言いながらもこういうノリに付き合ってしまうのは、結婚したり子供がいたりしたらこんなアホなことはできないだろうな…という逆張りからくる破滅行動であることを自覚しながら繰り返している。

週明けに出勤すると後輩が右の頬、先輩が左の頬にかさぶたをこしらえていた。それぞれがそれぞれの帰路でコケて怪我したらしい。シンメトリーに流血を伴う負傷。治安が悪い。いつか誰かが大怪我する前に全員一度頭を冷やした方が良い。

 

一房80円のミニバナナ

 

シーズン最後の島の庭仕事。花壇の枯れた植物を抜き、腐葉土を耕して球根を埋める。来年の春が楽しみだね〜と言われ、来年の春にはここにはいないだろうな…と思うと少し寂しい気持ちになった。小学生の子が雪虫を捕まえていた。東北にもいるんだな。はじめて見た。ずっといたけど気付いていなかっただけかもしれない。

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道端でこんもりと盛り上がるヒメツルソバ

金平糖に似ている(金平糖といえばツェねずみ)

 

ジムの大学生が出場したアマチュアボクシングの大会をYouTubeアーカイブ配信で見た。すごくすごく良い試合だった。動画を見る前に本人から「負けました!」とLINEがあったのでもう勝敗はわかっていたけれど、それでも最後のラウンドまで互角の戦いで、ひょっとしたら勝つんじゃないかと期待してしまうくらい、本当に良い試合だった。ジムの大学生がこの1年間もやもやを抱えながら練習を続けていたのも知っていたし、大会が決まってからは毎日必死になって練習していたのも見ていたので、その全てが報われるような試合に目頭が熱くなった。自分にはその熱量がもうなくなっていることも含めて、胸にグッとくるものがあった。

試合が終わった翌々日、ジムの大学生はジムを退会した。院に進んで研究に集中するのだという。まだまだこれからってところなのにもったいない気はするし、職場以外でできた唯一の友達だったので寂しかったけど、潔くてかっこいいなとも思った。週末また一緒にカレー屋に行って、貸していたサウナスーツが返ってきた。減量きつかったよね。お疲れお疲れ。試合が終わって一番最初に何食べた?緊張しなかった?とか話をして、すごく良い試合だったよということを伝えて別れた。

ボクシングのドラマや映画が放映されたり、井上尚弥の試合が盛り上がったりすると「俺もボクシングはじめようと思ってるんだよね〜」みたいなことを軽々しく口にするやつがいるが、本当にその気があるのなら黙って即座にやればいいし、そんな気もなくただネタとして面白いと思って言っているとしたらユーモアセンスが終わってんなと思う。そういう人間は根が腐ってるから何をやっても大成しないし、最期の病床で「結局俺は何者にもなれなかった」と苦しみながら死ぬ。

 

読んでた漫画とか

「混乱と狂熱の極限ラブストーリー、完結。」

結局よくわかんなかったけど、狂った愛とはそういうものである…みたいな解釈に落ち着いた。最終巻のブンちゃんの髪型とか、3巻の中盤で三舟さんが衝撃的なビジュアルになる場面とか、傍から見たらもはやギャグ漫画の領域なんだけど、その滑稽さこそがつまり愛なので…

 

聞いてた音楽とか

 

『STAR』超ときめき♡宣伝部


奇をてらわずド真ん中をいく王道アイドルソングカップリングの『わがままプリンセス』もキャッチーで良い。

 

 

11月のブログはなんとなく言葉がスムーズ出てこなかった。すらすら書けなかった文章はすらすら読みにくい。そうでもないかな…気持ちの問題。人のブログを読んでて「今回は手抜きです」と書かれるとそっか〜と思って流し読みしてしまうように、読み手のモチベはある程度書き手の運び方次第でコントロールできる。よね??

てな感じで、12月は人と会う予定が何個かあるのと、見たい映画が2本あります〜お楽しみに