ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2022年1月のこと

初詣のおみくじは吉だった。一行目の冒頭に「改革の時」と書いてあって、思わず神に「わかる」と握手を求めたくなった。2022年改革の時。人生が停滞してる今、自分から何かしらのアクションを起こしていかないとな〜とは思いつつ、どうにも気力が追いつかない。何もしなくても面白いことが勝手に降ってきますように…他力本願。

 

1月も年が明けて早々に出張があったり、感染拡大で出張が中止になったり、心身ともに地に足がつかない日々だった。出発前日の夕方になって「向こうで陽性者が出たため出張は中止」との連絡が入る。世界的にこの状況では中止もやむを得なし…と自分を納得させつつも、待って、明日から7日間家を空ける予定だったから冷蔵庫の中空っぽだ…と気付く。頭の中では地球を映したGoogle Earthが急速ズームで家の冷蔵庫の中までピンチアウトする映像が浮かんでいた。

前半はモンスター上司と一緒の出張で情緒が酷かった。全身の血管がブチ切れそうなほどの怒りと憎悪から、わかりやすく肌が荒れ、GARMINのスマートウォッチが計測したストレス値はグラフの山がギャンギャンに暴れ狂っていた。はあ〜思い出しただけで腹が立ってきた。死後さばきにあえ。

 

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出張続きで生花さえ買えないことにブチ切れてLEGOの薔薇を活けた。一生枯れないプラスチック製の花。ふはは!いつだってアートは痛烈な批判を孕んでいるのです。

 

ラジオ『アンガールズのジャンピン ep.14』で田中が彼女ができたことを報告したのに山根が全然びっくりしてなくて、田中が「なんでよ」と聞いたら「できてもいいし、できなくてもいいから」と言ってて笑ってしまったというツイートを見て、ポッドキャストを聞いてみたらその言い方も含めてなんかすごく良いなあと思った。今はそういう時代だから…とか自分がリベラルであることのアピールとしてではなく、シンプルに友達田中に対する素の反応が出ている感じがした。

眞子さまと小室圭が結婚したときに、反対派への逆張りとして「まこぴ♡コムケイ絶対に幸せになってね」みたいな流れがあったけど、一般人になられた眞子さまが幸せになろうがなるまいが、人の選択に口出しする権利はないのにな…みたいなことを思ったのだった。別に小室圭やっぱり違ったわ〜となって離婚したって良い。それはその人の自由だし、上辺だけのリベラル派に対してときどきうるせ〜!と思ってしまう。

職場の同期や後輩が結婚したという話題になったとき「〇〇さん(私)は結婚しないの?」と聞かれることがある。真っ向から正論で返すのもダルいので感情を無にして「そのうちします」と答えることにしている。「良い相手がいるの?」とまで聞かれたときは「いません(笑)」と即答すれば、「「ははははは」」と茶番じみた笑いが起きて最速で話題を終わらせることができる。マリハラRTA。そのうち結婚するかもしれないし、しないかもしれない。あまり焦って自分のジェンダーはこうですと決める必要もないのかなと今は思っている。

 

今期ドラマで注目しているのは『妻、小学生になる。』で妻が転生した小学生を演じる毎田暖乃さん(10)です。大人顔負けの演技も然ることながら、彼女の素晴らしさはなんと言っても生命力、言葉を発せずとも全身からみなぎる生命力だと思うのです。『おちょやん』の子供時代を演じておられたときも、なんて生命力に溢れた人なんだ…と息を飲んだのだった。

 

見た映画とか

『さがす』監督:片山慎三

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ポン・ジュノ監督の下で経験を積んだ片山慎三の衝撃作。これは解釈が難しいというか、面白いか面白くないかで判断できる映画ではなかった。途中笑えるシーンもあったけど全体的にはかなり重く、思った以上にグロかった。貧困、格差、介護、SNSの闇…と問題を問題で塗り固められてしまうと、そうなってしまうのも仕方ないのかな…となって思考の余地がない。これは見る側がどう受け取るかによるとも思う。胡散臭いシスターへの仕打ち、パクったママチャリで指名手配犯を追い回すシーンがすごく良かった。ラストは圧巻のラリー。

役者の演技が凄まじく、珍しくアドリブでふざけない佐藤二朗、猟奇的な役が絶妙に似合う清水尋也、それから森田望智さんがめちゃくちゃ良くて一気にファンになった。地上波で演じている爽やかな役からは想像できない振り幅の広さ。伊東蒼さんは『おかえりモネ』から気になっていて、調べたら事務所がユマニテだったのでなるほど納得です…となった。ユマニテといえば安藤サクラ門脇麦岸井ゆきの、古川琴音、蒔田彩珠東出昌大岡山天音など数々の個性派俳優を揃えた事務所であり、私はやはり事務所でいうとユマニテ鈍牛倶楽部には厚い信頼を寄せています。

 

 

読んだ本とか漫画とか

ADHDコンプレックスのための"脳番地トレーニング"』著:加藤俊徳

先月のブログでも紹介した脳内科医・加藤俊徳さんの著書。脳には感情系、記憶系、思考系、理解系、運動系、聴覚系、視覚系、伝達系の8つの脳番地があると提唱されていて、自分は記憶系と思考系にADHDの傾向が見られるなと思った。記憶系は「物をどこに置いたのか忘れてしまう」「いつも直前になってバタバタする」、思考系は「好きなこと以外続かない」「気がつくと上の空になってしまう」などの例があげられており、身に覚えがあるケースが多々あった。一方で感情系や運動系はそこまででもなかったりして、自分は何が不得意でそれは何故かがわかってすっきりした。ADHDと睡眠についても少し触れている。ブログタイトルにもあるように私の生活は常に眠気と共にあり、一瞬の隙でスリープモードに入ってしまうことが悩みでもあるので、この相関性はかなり興味がある。数年前に浜松医大の研究グループがADHDと睡眠について発表したりしており、このトピックへは引き続きアンテナを張っておきたい。

 

『とくにある日々(1)』なか憲人

きみちゃんと椎木さんのように身長差のあるでこぼこコンビや、三田さんと森本さんのように口数に10倍差があるプラマイの関係性がすごく良い。登場人物みんな好きだけど特に好きなキャラは不良になりたい美沙っちです。

 

聞いてた音楽とか

1月の選曲は紫色のジャケットが多かったので曲順をグラデーションに並べてみました。

『BADモード』宇多田ヒカル

「絶好調でも BADモードでも」やっていきましょう

 

あと最後これだけ、『まーごめ180キロ』の配信期間が2月13日まで延長されたそうなので是非!2022年良かったものベスト10に確実に入る人間ドキュメントです。来月のまとめで詳しく書きたい。

なんかずっとなんとなく余裕がなくて、しばらくブログやめようかな〜とも思っていたけれど、書いてみたら全然書けました。思うに不在による存在証明が有効なのは多分最初だけ。明日も早いのでぴゃっと寝る。