ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2021年12月のこと

年があけてから年賀状を買いに出かけたら雪道に光る首輪が落ちていた。前方に犬の散歩中らしき人影が見えたので、小走りで追いかけて首輪を渡す。セブンルールのイワクラさんを見習って、2022年の抱負は「毎日小さな徳を積むこと」にした。どこに落ちてました?すぐそこの角に…と飼い主と話している間、ずっとビーグル犬に吠えられ続けていた。

全然あけた感ないけどあけました。おめでとうございます。

 

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店のおばさんが「あらら、デブっちょ」と笑いながら出してくれたバニラソフト

 

12月は久しぶりに吐きながら仕事をした。

朝から雪が降っていて流石にこの天候では無理かと思ったら、あっ行くんだ…みたいな。そういう日は往々にしてトラブルが起きがちで、ありとあらゆるエラーが頻発した。トラブルシュートをする中で一ヶ所、明らかに自分のミスによる過失が発覚し、直ちにその場で自己申告した。これは私の誠実さからくるものではなく、後からバレた方がまずいことになるという狡猾な算段の表れであり、いつからかそういう所作が身についてしまっている。

天井に頭を打ち付けるほど強烈なマイナスGを体感して吐き気が込み上げる。そういう日に限って吐くための袋もない。現場ではヘッドセットのマイクを通すか相当声を張らないと言葉が通じないので、決死のジェスチャーで「吐く、袋、ない」と訴えた。幸いにして先輩はすぐに察して袋を差し出してくれたのでなんとかマスクに吐かずに済んだ。戻ってからお礼をすると、あの四角(袋)のジェスチャーで理解できたのは今年一のファインプレーだったと言っていた。あの場でiPad?とか弁当箱?とかモノボケされていたら本当に間に合っていなかった。

クリスマスは出張で九州にいた。作業中に5回嘔吐。上半身をガラケーみたいに折り畳んで耐え忍んだ。降りてから「ナイスファイト」と肩を叩かれて、これって戦いだったんだ…と気付く。戦場のメリークリスマス。年末年始は胃を休ませてあげたい。

数年前の私であれば「クリスマスなのに仕事」というのを自虐ネタにしてここぞとばかりに擦り倒していたと思うけど、今はそんな気力がない。というか、そういう時代はもう終わったのかもしれない。とある飲食店が告知した「クリぼっち運試し 当たりのあなたはもうリア充」というキャンペーンを見て、10年前のインターネットをやっているなと思った。

最終日に「最後だ頑張れ」と言ってくれる人がいたり「お守りいる?」と酔い止め薬をちらつかせてくる人がいたり、現場の人たちは皆優しくてありがたい。その一方で「婚活しろ」だとか「寂しくないのか」といったオブラートを介さないストレートな発言を平気で向けられるので、その温度差に毎回びっくりしてしまう。もういい加減そういうムーブやめようよ。

数年前のクリスマスは現実逃避したくて台湾や香港へ一人旅に行っていた。ロジカルに考えれば「12月25日は365日のうちの1日に過ぎない」と割り切ることもできるけど、あの頃はあの頃でやさぐれたりしながらも私なりにもがいていたのは事実であって、今はそんな自分を抱きしめてあげたいとも思うのです。

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2016年12月 重慶大厦にて

 

運転中に偶然聞いた「飽きる」ことについてのラジオが為になった。

飽きたりする理由って、あなたの脳は「もう働きたくないよ」って言ってるだけなんですよ。
「飽きる」っていうのは、「今までの脳の使い方ではうまくいかない」っていうサインだと思うんですよね。僕なんかは、ものすごい飽き性なんですよ。山ほど飽きるんですね。だけど一瞬一瞬飽きるので、「飽きないもの」と「飽きるもの」をいつも分けてて、どんどん「飽き続けないもの」だけを選択していくんですよ。なので「飽きる」っていう感覚は、脳としては正常というか、健全な働きだと思うんですね。ただ問題なのは、例えば勉強してて「飽きるの良くないよ」って言うんですけど、やっぱり面白くない勉強はできないですよ。その感覚は実は脳としてはすごく大切で、ただそこで終わらないこと、…じゃあどうする?っていう、それが大事だと思います。

〜中略〜

「悩まない人」っていうのは、悩むんですけど、物理的に自分で「悩み」として扱わないで「課題」として扱っている。ところが「悩む人」っていうのは、どうしようどうしようって頭の中で叫んでるだけで次のステップを生み出してない。
まず、はっきり悩みを自覚する。飽きたってことを自覚するのが、悩みにくい脳をつくるステップなんです。自覚したら「自分はこういうときに悩んじゃうんだな」「こういうときに飽きてしまう」という、しっかりその繰り返しを見つける。

もう一つ、「悩む」というのは、とにかく脳の中に新しい情報が入ってないことなんです。例えば簡単なことをやり続けて最初は難しかったんだけど繰り返してると楽になる。ところが楽になるっていうのは省エネになって働かなくなる。つまり人間の脳って、やればやるほど「飽きる」に向かっていく。だから必要なのは、散歩でも日記書いたりだとか、何でも良いから何かをやると新しい情報が自分の脳に入って動き始める。
2021.12.19 NHK FM『トーキングウィズ松尾堂 「"飽きる"のススメ」』ゲスト加藤俊徳

正直今だいぶ全てに飽きている。何か新しいことをはじめたい気持ちと同じくらい、一旦全部リセットしたい気持ちがある。

 

替え歌たちの鎮魂歌(レクイエム)

YUMEGIWA LAST BOY / SUPERCAR

窓際のトットちゃん 永遠なる無限

窓際のトットちゃん 触れていたい夢幻

 

雪の華 / 中島美嘉

今年最初の良いお年を〜

→2021年最初の「良いお年を」は12月17日(金)でした

 

明治うるさいなヨーグルト♪

→うっせぇわより良い歌だと思う

 

君に夢中 / 宇多田ヒカル

宇多田ヒカル〜 人生狂わすタイプ〜

→uで踏む脚韻に着目した結果…

 

 

見た映画

『ファイター、北からの挑戦者』監督:ユン・ジェホ

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こういうこと書くのはちょっと憚られるんだけど、ボクシングがしょぼすぎて見ていられなかった。せめて撮り方とか音楽でそれっぽくするとかできなかったのかな…とか考えちゃってストーリーが入ってこなかった。遊園地のシーンは良かったです。

 

『偶然と想像』監督:濱口竜介

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3つの物語からなる短編オムニバス。第一話と第二話の畳み掛けるような掛け合いがあまり好きではなくて、あ〜私って会話劇が苦手かもしれない(それを差し引いても古川琴音の演技は見入ってしまう)な〜と思いながら見てたら第三話が抜群に良くてぶっ飛んだ。ロケ地が仙台、女子校の同窓会という設定は刺さるものがあったし、中盤の意外な展開にも驚いた。何よりラストが最高だった。

 

読んだ本とか

『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』スズキナオ

2021年の最後に読めて良かった一冊。第一章の冒頭から「海を見に行くだけの午後」「気軽に焚き火を楽しんでみる」「友達の生い立ちから今までについてじっくり聞く」という節が続くので、大変おこがましくも自分とスタンスが似てるな〜と感じる部分があった。「こんなふうに暮らしたい」の理想形。SHIMADAS(シマダス)という本の存在を知り、多少値は張るけどちょっとこれは欲しいかもしれないなと思った。

 

聞いてた音楽とか

『ELEVEN』IVE

デビュー曲でこの景気の良さ、イカちぃ〜

난 몰랐어 내 맘이 이리 다채로운지

(私も知らなかった 自分の心がこうも多彩なのを)

のとこで時空歪むのヤバ過ぎる。狂ったBPM、アラビアンテイスト、レイちゃんの存在感。すごいグループが出てきたな…と震えています。

 

2021年の総括と2022年の抱負

ベストムービー

  • 『あのこは貴族』
  • 『JUNK HEAD』
  • ノマドランド』

ベストドラマ

  • 『大豆田とわ子と三人の元夫』
  • 『お耳に合いましたら。』
  • 『最愛』

ベストソング

  • 『COZY』chelmico
  • 『雑感』柴田聡子
  • 『Next Level』aespa

2021年は過ぎるのが早かった。裏を返せば消化するだけの1年だった。11月は友達と遊べて楽しかった。それ以外の月はそうでもなかった。M-1は今年も楽しかったね〜真空ジェシカとランジャタイとロングコートダディが好きでした。ネタ本編とは関係ないけどランジャタイの捌け際で腹抱えて笑った。

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2021年はプライベートより仕事に時間を奪われた1年でもあった。ファックやね。やってらんね〜ってこといっぱいあるけど無理なときは無理しない。適度に手抜きする。薄々気付いてはいたけど確実に太った。よく動き、よく噛んで食べたい。ものづくり欲が高まっているので何かしらの創作をしていきたい。仲良くなりたいと思ってる人と仲良くなりたい。新幹線で函館に行きたい。私を馬鹿にしてくる人に絶対屈しない。本年もよろしくお願いします。