ライブ後の高まりがだいぶ冷めてから書いているからかもしれませんが、ももクロ夏のバカ騒ぎに1日目のみ参戦して、なんとなく「もやっと」したものが残るライブだった気がしてあれからいろいろ考えてしまいます。
というのは、国立でのライブを達成したことで「物語としてのももいろクローバーZ」は完結してしまったのかもしれないと、なんとなくそう感じるライブだったからです。国立以降、AE(ファンクラブ)限定ライブこそあったものの、単独での大きなライブはなかったため、国立で目標を達成した彼女たちがどのようなライブをするのかが今回の見どころの一つだったと思うのですが、
楽しかった。いつも通り楽しかった。ピーカンの夏に演るワニシャンとココ☆ナツは最高だし、阿波踊りや盆踊りやら600人の踊り子によるパフォーマンス、本番中に屋台の食べ物頬張りだすメンバーの奔放さ、6万人のサイリウム…等々すごく楽しめた。し、「何のために生きてるの?」って聞かれたら「ももクロのライブに行くのを楽しみに生きている」と言っても過言ではない(割と本気で)というくらい、やっぱりももクロのライブは私の生きる希望です。
ただなんだ、さまざまな試練を乗り越え、国立という目標も達成して今やハイパー無敵モードに突入した彼女たちが、この先向かうところは一体どこなんだろう…という一抹の不安が後になってからふつふつと湧いてきているのもまた事実です。
やっぱり私はアイドルたちが与えられた試練に立ち向かい、乗り越え、その先に何を見る…?!までのプロセス込みで、アイドルというコンテンツを楽しんでいるのだと思います。
国立でのライブまでのももクロは物語として非常にハイコンテクスト(コンテクストの使い方あってるか自信ないけど)でした。あかりん脱退からの追い上げ、目の前に日本青年館、国立を夢見て立川を「国立川」と称してライブをしたこと等々、いろんなエピソードを汲み取って、妄想で補完して、勝手に感動するのがヲタクなんです。
だから試練が与えられていない状態の、今のももクロを応援するには、文字通り「バカ騒ぎ」するしかもう道はないのかなぁ…って思ってしまった。
上のまとめ・記事は「もやっと」してた部分について補充されて「そうそう、こういうことかも…」とクリアになっていったので貼らせていただきました。
今回たまたま席が遠かったしスクリーンも見えづらかったし音響も良くなかったという環境も影響して、必要以上にマイナスに捉えてしまったという部分もあります。
まあ今年に限らずももクロの夏ライブは毎年バカ騒ぎするためのライブだから楽しんだモン勝ちなんだとは思います。
相変わらずダウンタウンももクロバンドのおじさんたちに媚び売るわけでもなく懐いているももクロちゃんを見て、やっぱりももクロ最大の武器って人柄なんだよな~と思いました。ももクロちゃんのことは変わらず好きなんです。世界のももクロNo.1なんです。
じゃあ何がすっきりしないのかというと、ファンが増えるにつれ変な人たちが増えた、といいますか、「モノノフ」という集団の概念が固定化されつつあって気持ち悪いといいますか…。「モノノフに悪い人なんていない!」という人をネット上で見かけますが、そんなことはなくて、これはももクロに限らず、どこの現場にも頭がおかしい人は一定数いるものだと思うのですが、そういうことじゃなくて「モノノフ=こう!」みたいな型を執拗にアピールする人が苦手です。ももクロの場合、会場にいる人のほとんどがメンバーカラーの服を着るため、他のドルヲタ現場に比べ異様な一体感・宗教観が生まれやすい、というのもあるかもしれません。
話が逸れました。
嵐・SMAPを目指す彼女たちに今更「試練が~」「コンテクストが~」とか言うのは失礼なのかもしれません。そういう次元を超えた、新たなステージで戦っていこうとするももいろクローバーZを、“物語は終わった”ではなく、第2章が終わり、新章が始まっているんだと捉えてこれからも応援していきたいです。
結論として“ももクロのライブは毎回毎回頭のネジはずして参戦する”
これがしんどくなってヲタ卒する人も少なくないと思いますが、現状このスタイルが多分正解。というか本来アイドルのライブとはそういうものなのかも。次からは深読みせずに楽しみたいです。
- 作者: 川上アキラ(ももいろクローバーZチーフマネジャー),日経エンタテインメント!
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