9月23日(土)「Kana Nshino Dome Tour 2017 "Many Thanks"」に行ってきた。
デビュー10周年を迎えた西野カナさんにとって初の東京ドームとなる記念すべき公演に立ち会うことができて、ありきたりな言葉になってしまうけど、本当に本当~~~~に感動した!!!!東京ドームすげぇ~~!キャパでか~~~!!!っていうのと、カナやん大好き!!!ありがとう~~~~!!!!という気持ちで、うまくまとまらないんだけど、とにかく、とても良かった!!!感動した!!!
はじめに
西野カナが好きだというと意外だと言われることが多い。自分でもそう思う。実は私も最初の頃はあまり好きではなかった。どちらかというと「西野カナの曲マヂ神。。。これウチのことゃん。。。」みたいな人を馬鹿にしている側の人間だった。私が西野カナさんに興味を持ち始めたのは『GO FOR IT!!』という曲がきかっけだったと思う。それまでの西野カナ=ラブバラードのイメージを大きく打ち破り、曲調も歌詞もMVもパワフルでハッピーな感じにガラッと変えてきたのが衝撃的で、西野カナさん自身もスリムになってるしメイクもファッションも路線変更した??という感じで、そこから急に気になり出して、気が付いたら音楽番組に出演する西野カナさんを見つけると、あっ、カナやん出てる!と思うようになっていた。今はカナやんの顔もスタイルも曲も歌詞も歌上手いところもちょっと天然なところも実は緊張しいなところも全部まとめて全部好き。
私のように西野カナをあまり好きじゃなかった人間が、カナやんLOVE♡な人間になるという事例はおそらく往々にしてある。というわけで、西野カナはあまり好きじゃないという人に向けて2点だけプレゼンしたい。その後でライブの感想を書きます。
1. 西野カナの曲づくり
西野カナの曲で描かれる女性=西野カナではない
西野カナの歌詞は重い。メンヘラだ。という人も、彼女の曲づくりのスタイルが非常にビジネス的であるということを知れば見方がかなり変わってくると思う。
西野は、デビュー以来、ほぼすべての歌詞を自ら手がけており、独自の“研究型”スタイルを持つのが特徴。まず、スタッフらと曲のコンセプトを決めると、本人が“レジュメ作成”とも称する、テーマの掘り下げを行う。たとえば、その曲で描く女の子は、何歳で、彼氏とはどのくらいの期間を付き合っているのか、などだ。
さらに、友人からもアンケートを取るなど、同世代の実際の体験を反映させながら、その主人公から発せられるであろう、リアルな言葉を見つけ、それを詞として練り上げていく。
あの歌詞は、全部が全部彼女の実体験を基にしたものというわけではない。コンセプトを決め、シナリオをつくった上で曲を書いているから情景を浮かべやすいし、多くの人が「これ私のことじゃん」って共感できるのだと思う。
この辺の記事もカナやんの曲づくりについて書いてあって面白かった
西野カナの凄みは「企画×キャッチコピー」にあり “恋愛ソングの女王”の徹底した作品づくり - Real Sound|リアルサウンド
西野カナの楽曲は「誰かの生活のBGM」に? 『関ジャム』のいしわたり淳治コメントから考察 - Real Sound|リアルサウンド
2. 常に進化し続けているということ
会いたくて会いたくて震えてた女は明るく強くて大人な女性に
――歌詞の内容が変化するとともに、思い描く理想の女性像も変化していますか?
西野カナ「理想とする女性像は常にあって、年齢を重ねるごとにその女性がどんどん強くなっているんです(笑)。恋をしていなくても、十分毎日が楽しいし、一人でも全然平気で生きていけそうな。女の人ってそういうものなのかもしれないなって思うけど、でもだからこそ、そこに弱さとか、可愛さを持っている人に憧れますね。」オリコン1位の西野カナ、アルバムと女性心理を語る 「トリセツ」は“おばあちゃんの教え”から生まれた? | ORICON NEWS
25歳のリアルを歌った『25』(2014年リリース)と27歳のリアルを歌った『27』(2017年リリース)を聴き比べてみると、カナやんが思い描く女性像がカナやんと共に成長していることがわかって面白い。自分と同じ平成元年生まれというところにも勝手にシンパシーを感じているので、『27』の曲に出てくる「突然の結婚ラッシュ」というワードも、わかるわ~~って等身大で共感することができる。
未だに西野カナ=『会いたくて 会いたくて』のイメージが強い人には最近の曲(『Darling』『もしも運命の人がいるのなら』『あなたの好きなところ』『パッ』あたり)を是非聴いてほしい。ラブソングだけじゃなく『Best Friend』とか『Dear Bride』とかは女の友情!って感じがして好き。友情ソングで特に好きなのは『私たち』で、これは歌詞がめちゃくちゃ良い。
「この女の取り扱い面倒くさすぎるだろ」と話題になった『トリセツ』の歌詞についてだけど、これは「トリセツの女は実は既に死んでいる」説を仮定して聴くと全然違う曲に聞こえるのでおすすめです。どういうことか解説します。
一番の歌詞では、たまにケンカもするけどなんだかんだ仲良しな男女を思い浮かべてください。彼女はちょっとわがままなところもあるけれど、健気で可愛い女です。
間奏で女が死にます。不慮の事故とかで。
二番、悲しみに暮れた男は、今は亡き女の家を訪ね、女が生前書いたと思われる「トリセツ」なる文書を見つけます。
"これからもどうぞよろしくね。こんな私だけど笑って許してね。ずっと大切にしてね。"
男、涙が止まらない。
トリセツの最後はこの言葉で締めくくられている
"永久保証の私だから"
男「永久保証って言ったじゃねぇかよ…なんで俺を置いていっちまったんだよ………!!!」と叫んで号泣。
そういう曲。
予定していなかったところに着地してしまったので、以上でプレゼンは終了しますが、『27』のサビに「好きなものは好き 嫌いなものはやっぱり嫌いでしょ」とあるように、好きなものは好き、嫌いなものはやっぱり嫌いですよね。という感じで、これは押し売りではないのでそのあたりは適宜よろしくお願いします。次いきます。
ここからライブの感想
客層
東京ドーム初日は観客43,000人。女性が6割くらいで男性もそこそこ多い。誰と来たかは会場でカナやんがペンライト振らせてアンケートをとる一幕があったんだけど、友達と来た人が4割、恋人と来た人が3割くらい、意外と多かったのが家族と来た人で、チームひとりは少数派という結果に。
グッズ
グッズがすごく可愛くて、ピザのタオルとローズのタオル(1,300円!安!)を友達とおそろっぴで買っちゃった。ペンライトは演出に合わせて光るやつで、曲の雰囲気に合わせて東京ドーム一面が赤に染まったり色とりどりにチカチカしたりして幻想的な光景だったな~。あと、光るだけでなく一斉に消灯する演出も、カナやんだけにスポットライトが当たって良かったな~。
Tシャツはシンプルにツアータイトルでもある「Many Thanks」の文字がプリントされており、10周年という節目を迎えるにあたって、カナやんが「感謝」という気持ちを心から大事にしているのが伝わってきた。
MC
MCはそんなに長くなくて、歌メインだったんだけど、すごかった企画が「Twitterやブログに寄せられたコメントからいくつかピックアップしたものをカナやんが読むので、書いた本人どこにいるか手挙げて~」というやつ。この企画は恒例らしい。それを東京ドームでもやっちゃうのすごくない?しかもちゃんと見つかるのすごい。同じことをアイドル現場でやったら「〇〇さんどこにいますか?」って言ってもオタク全員が「ハーーイ!!!!」とかやって収拾つかなくなるのが目に見えている。風土の違い。
バンドメンバー紹介とかミスちゃったり、最後ファンのみんなにメッセージってときに喋る立ち位置間違ったりしてて、そういうおちゃめなところも可愛かったな~。
全13回の衣装チェンジ
これもすごかったな~~。一瞬姿を消したかと思ったら衣装だけじゃなくてアクセサリーも靴も髪型も変わってるの。まさにイリュージョン。パキッとした水色に赤のアクセントをきかせたワンピースの衣装が、オールドアメリカンのウェイトレスみたいで可愛かったな~~。
圧倒的歌唱力
みんな知ってると思うけど、やっぱり西野カナさんめちゃくちゃ歌が上手い!私はどちらかというと最近のハッピーな感じの曲が好きなんだけど、『君って』とか新曲『手をつなぐ理由』とかの高音の伸びを聴いて、あ~やっぱりカナやんの本領が発揮されるのはバラードなんだな~と思った。アンコールで私が一番好きな曲『遠くても』をやってくれて、名曲きた~~~~ってなった。『遠くても』は一般認知度はそれほど高くないと思うけどめっちゃ良い曲。速い曲、例えば『パッ』とか私はすごく好きなんだけど、あの曲は始まってから終わるまで本当にずっと歌いっぱなしだから、間奏もOh ベイべ~ベイべ~とか入って息つく暇もなさそうだし、だからそういう曲も歌うけど、やっぱりなんといってもカナやんはラブバラードの女王なんだよな~って思う。
ライブの感想まとめると
カナやん超可愛かったな〜〜〜〜〜〜〜
超歌上手かったな~~~~~〜〜〜〜〜
っていうところに収束されるんだけど、本当に可愛かったし歌がめちゃくちゃ上手かったので、それしか出てこないしそれが全てだな~と思う。カナやん、最後のMCでも繰り返し何度も「ファンのみなさんがいてくれるから」と感謝の言葉を述べてたけれど、こちらこそ本当に本当に素晴らしいライブを本当に本当にありがとうございますという気持ちです。11月にアルバム出るから絶対買おうな。