香港には観光地らしい観光地が意外となくて、結構独特なプランになってしまった。
黄大仙
アジアに来たらとりあえずパワースポット行っとけ的なところある。
香港の人に「景観が~」みたいな発想はないのだと思う。後ろに高層ビルがガンガン建設されていた。
黄大仙は駅から歩いてスグだけど、そのあたりに線香売りのおばちゃんが複数人待ち構えていてめっちゃ線香を押し売りしてくる。ポケモンバトル仕掛けてくる人みたいな感じで次々来るけど全無視しとけば良い。グッズは公式からしか買わないぞ!という強い気持ち。本堂の方に行くと線香1人9本までとか無料で貰えた。
文武廟
香港最古の道教寺院
所要時間5分くらいで見終わった。
彩虹
彩虹の駅降りてスグのところに牛池灣街市というローカルな市場があって、都会の方よりいろいろ安くてディープな感じ出てて面白かった。
アーバンギャルドな肉屋
肉をむき出しで売っているのもヤバいし、おばちゃんのエプロンがドット柄なのもグロ感増長させててヤバい。
チープな椅子と机がアジアっぽい。
紅石樓と翠石樓
彩虹にはこういうカラフルな団地がいっぱいある。
目的地が見えてるのに信号がなくてぐるぐる遠回りしてたときに突如現れた謎の落書き
マジでこれ、グラフィティアートとは言えないような本当にただの落書きなんだけど、地下から地上に上がるときに見つけたから、上の方は眩しいくらいに明るい光が射してて、このシチュエーションといいタイミングといい、なんだこれ、神の啓示かよ…って思った。シンプルで直球なメッセージなんだけど、人生一度きり…ほんと、その通りだ…ってなって膝から崩れ落ちそうになった(崩れ落ちてはいない)。
彩虹邸
やっとたどり着いた目的地
人がいない早朝がおすすめ
健康的な香港の朝だ
上の写真、インスタで加工しちゃったから色がおかしいんだけど、彩虹邸は地元の若者が集まる人気のインスタスポットだった。
このカップルとかここから動く気配全然ない。
バスケしてる人以外全員スマホで撮影会してる。
自撮り棒持ってきてたからひとりで自撮りした。ここだけじゃなく、香港にいる間は自撮り棒持ってYoutuberみたく自撮りしてた。旅の恥はかき捨て。台湾ひとり旅から変わったことと言えば、自撮りに抵抗がなくなったことかもしれない。台湾では自分の写真を1枚も撮らなかった。2年前と比べて世の中的にも自撮り文化が浸透してきたというのもあるけれど、「自分の顔を面白いと思えるようになった」というのが一番の変化であるように思う。旅行の本筋から外れるので詳しくは書かないけれど、いままでずっと自分の顔が好きじゃなかったんだけど、最近はなんか、面白い顔だな〜と思えるようになってきて、人生が格段に楽しくなった気がする。人生、面白ければ何でもいいみたいなところある。
勵德邨
香港島の天后にある巨大な団地。駅から坂をひたすら上って行った先にあって、とにかくスケールがすごい。
ハコに並ぶ 無数の生活
ハコに並ぶ 無数の幸福
ハコの中にハコがある・・・
お届けしたのはオワリカラの『団地』でした。という感じで、団地の面白いところは、この箱の中ひとつひとつに人々の生活を感じるところだと思う。となると東京にいても香港にいても「箱の中の暮らし」という点においてはあまり変わらないんだよな~とか思う。
普通の四角い団地とこういう円筒の建物が何棟か連なってる団地がある。
エントランスから見上げた構図
マンションの入り口にオートロックみたいなのが付いてたから、流石に中に入るのは無理か…と思ってベンチに腰掛けて高層マンションとか眺めてたんだけど、せっかく坂を上ってここまで来たんだから一応確かめるだけ確かめてみるか、と思ってドア引いたら普通に中に入れて拍子抜けした。写真何枚か撮ってたら警備員の人来て「駄目駄目!」みたいなこと言われたのですぐに出た。住民以外が敷地内に侵入してきたら追い払うのが警備員の仕事なので当然といえば当然のこと。
香港の団地の写真は下記サイトにいい感じにまとまっています
鰂魚涌(Quarry Bay)の益昌大廈(Yick Cheong Buildings)も行ってみたかったんだけど、疲れていたのと、なんとなく「香港にはまた来る気がする」とか思って今回はやめといた。
トランスフォーマーのロケ地として有名になったらしく、最近だとMONDO GROSSO / ラビリンスで満島ひかりさんがMV撮影している。
このMVほんとすごくて、ワンカットで撮影しているように見えるんだけど、実際には香港のいろんな場所にワープしているから、まさに『ラビリンス』だなって思う。
金魚街
金魚街は金魚屋さんとか熱帯魚屋さんとかペットショップとかが集まったストリート
香港では風水を信じて金魚を飼う家庭が多いんだって。金魚街は夜行った方が怪しげな雰囲気出てて面白い。
雀仔花園
金魚街の北の方には雀仔花園(Bird Garden)っていう鳥のストリートがあって、鳥とか鳥のエサとか鳥籠とか、とにかく鳥グッズが充実してる。
あと愛鳥家のおじさんたちが自慢の鳥を連れてきて人に見せたりしてる。
ここに来てからそういや私、鳥、苦手なんだったということに気が付いた。鳥めっちゃ怖いのに鳥めっちゃいるしここにいる人たちみんな鳥めっちゃ好きなんだろうな…と思ったら雀仔花園めっちゃ怖…!ってなって足早に通り抜けた。
九龍半島の繁華街はストリートが東西南北に交差するように伸びているので地理がわかりやすい。太陽が出ていれば影ができる方向と時刻からだいたいの方角がわかるから、こっち行けば大通りに出れるなとか感覚としてつかみやすくて良かった。海外でも国内でも、はじめてその地を訪れた時の、未知のダンジョンを拓いていくみたいな、あの感じがとても好きだ。地図や写真で見ていた世界が自分の中に取り込まれていく感じというか。だから私は遺跡とか自然遺産を見るよりも街歩きの方が楽しいな~って思う。遺跡とか自然遺産を見に行く旅をしたことがないからわからないけど。
香港島 ミッドレベル周辺
逆に香港島は道が複雑で、坂の多い街だった。
世界最長を誇るミッドレベルエスカレーター
映画『恋する惑星』のロケ地としても有名
フェイがエスカレーターから警官663号の部屋を見上げるシーン
このときまだこの映画を観ていなかったからそんなに思い入れもなく通り過ぎたけど、その後DVD借りて観たら『恋する惑星』ほんとにすごい好きな映画となったから、今行ったらこのときとはまた別の視点で見れる気がする。
SOHOエリアはリノべが進んでいてアートや流行のファッションの発信地みたいな雰囲気
香港島では街の中を東西にトラムが走っている
2階建てのトラムがあるのは世界でも香港とイギリスとエジプトだけだとか。トラムはオクトパスカードで乗れて料金は一律2.3HK$。特に目的もなく乗って、適当な停留所で降りてふらっと散策したりした。
銅鑼灣 金鐘~灣仔
ショッピングセンターとか高級ブランドのお店が立ち並んでいるエリア。
トラムでは2階席で窓に張り付くように街の風景を眺めてたんだけど、人ごみの中に一瞬、私がその日着てたZARAの服と同じ服を着ている女の人が見えて、 あの人はどこの国の人なんだろう...と思ったりした。インターネットで世界中の商品が買えるようになったことやファストファッションのグローバルな店舗展開によって、世界のファッションは国ごとの壁が低くなって画一化される方向に進んでいるのかもしれない。とか考えたりして、ファッションの業界事情はよく知らないんだけど。
香港では100万ドルの夜景と呼ばれる「シンフォニー・オブ・ライツ」という光と音のショーが毎日20時から13分間繰り広げられている。これは香港に行ったらぜひ押さえておきたい!みたいなイベントなんだけど、性格が歪んでいるのでショーが終わってから見に行った。
夜景の撮り方下手過ぎる。クリスマスだから当然人がめちゃくちゃいっぱいいた。
香港の夜はとても賑やかで楽しかった
Stay tune in 香港 Saturday night
遠くの夜景よりも近くのネオン
道に張り出したネオンがすごく香港っぽくていいな~って思うんだけど、残念ながらここ数年で違法な看板が相当撤去されたみたい。
2014年から2015年にかけて香港島及び九龍の繁華街のストリートを中心に600を超える看板に対して違反通知を発出し、今年6月までに195個の違法看板が撤去された
香港滞在中の夜は現地時間の23時半過ぎまで街の中歩いたりして過ごした。時期的にクリスマスだったからというのもあるとは思うけど、遅くまで営業してる店も多くて活気に満ちていた。夜遅くに一人で歩いていても特に怖い思いすることはなかったから、路地裏とか危険そうなところにさえいかなければ治安は良いといえる。
なぜそんな時間まで外を歩き回っていたかというと泊まったホテルからやばそうな雰囲気が出ていたためで、寝るとき以外はあまり滞在したくなかったから。というわけで重慶大厦につづく