ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2025年11月のこと

北海道に来てから一度もキャンプに行っていないのは、本当に熊を恐れているから。

春夏秋は熊が怖いし冬は寒い──そうこうしているうちに四季は巡り、三年の歳月が経とうとしているのであった。いつかどこかの道の駅で買った薪は、もう長いこと車のトランクに積まれたままである。熊が怖い。熊に襲われて死ぬのが一番嫌だ。熊の怖さは昔、母と見に行った映画『デンデラ』が教えてくれた。姥捨山で暮らす老婆たちのヒューマンドラマかと思いきや、死闘!!壮絶熊バトル!!だったので度肝を抜かれた記憶がある。熊は怖い。それはそれとして、鈴木福さん主演の『ヒグマ!!』を絶対見に行きたいという気持ちは同時に存在する。

 

 

11月某日

注文していたレコードが店舗に届いたと連絡があったのでHMVに受け取りに行く。レコードプレーヤーを買ったことで出費が増えたのは確かである。そうなることは知ってたんだけどね〜生活が豊かになったので良しとする。

待ち合わせの時間まで適当に書店でぶらぶらしていると、インターネットの友達こと左手のない猿さんから「妙夢前にしますか?」とメッセージが入る。

「妙夢??」

「安田侃のやつです」

札幌駅の待ち合わせスポットになっているあのオブジェ、妙夢っていうんだ…。妙夢(たえゆめ)ではなく妙夢(みょうむ)。絶妙にツボに入る。安田侃といえば、ちょうど去年の11月、砂川ハイウェイオアシスに行くついでに安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄を訪れていたのだった。

黒妙夢(みょうむ)

 

無事、札幌駅の白妙夢(みょうむ)前でひださるさんと合流する。六花亭札幌本店に向かうと、そこそこ混雑していたので整理番号を発券して北海道大学にいちょう並木を見に行くことにした。敷地内の街路樹を車道側に立ってカメラで撮影していたら、サングラスをかけた髪の長い女性からいかにも「邪魔」と言いたげな表情でクラクションを鳴らされた。北大の学生か教員か研究者からしたら、学内で写真撮影する部外者がわんさか溢れていたらそりゃ嫌気がさすよな…と思い反省。

白い着ぐるみがいたので背後から近寄り写真を撮った。ひださるさんに指摘されて気付いたのだが、私はわりと今までも着ぐるみに対してド畜生な行動をしてきた節がある。良くも悪くも中に人がいるということを完全に忘れてしまっている、という意味でもある。

f:id:GAMEBOYZ:20251130175730j:image

 

順番が呼ばれた頃に六花亭に戻り席につく。六花亭では誕生日のお客さんにはケーキとドリンクを無料でプレゼント!という太っ腹なサービスを実施している。この日はひださるさんの誕生日だったのでケーキとドリンク、それからピザを注文する。バースデーソングのサービスはどうするか聞かれて、ひださるさんが「いいです(結構ですの意)」と言うので遠慮したのだが、あとになって「やっぱりお願いしてもらっても良いですか?」と言うのでやっぱりお願いすることにした。バースデーソングはウェイターの1人、調理場の格好をした2人の計3人のスタッフが歌ってくれた。「ハッピーバースデーディア◯◯さん〜」の「さん〜」の部分でハモるのがウケた。ひださるさんはというと終始あっ……あっ……といった様子で照れていて、自分からバースデーソングを希望しておいて何なんだ…!と思いました。最後に「豊田真由子の演説だけは絶対見てください」とゴリ押しされた。まだ見ていない。

 

f:id:GAMEBOYZ:20251130180658j:image

 

11月某日

氷上でも滑りにくい靴を売るために、店頭スタッフが濡れた氷のブロックの上に立ち尽くしている光景を見た。整列レーンを仕切るときに使うベルトのパーティションポールのようなものにつかまり、ただじっと7時30分あたりの方向に視線を落としていた。

 

11月9日

RIP SLYMEのツアー札幌公演を見に行く。め〜〜ちゃ楽しくて最高最高最高〜過ぎて何も言うことがない。かつてのかっけえ兄ちゃんたちが、かっけえオジさんたちになって活動再開してくれることの嬉しさよ。試験勉強しながらリップスライムをひたすら聞いてた私の青春を黒歴史にしないでくれてありがとう。

 

11月中旬

飛行機で新千歳から仙台空港へ。伯父、伯母、母、兄、私の5人で秋保温泉に泊まる。今回は伯父の退職を祝して、母と兄と私が招待したものだった。この宿は父と最後に家族旅行に来た場所でもある。父がうまいうまいと言って何度もおかわりしたバイキングの牛タンは、今食べてみるとなんだか普通で、結局2皿しか食べなかった。

部屋に荷物をおろすなり伯母がかばんからトランプを取り出し、ページワンとババ抜きのみのトランプ大会がはじまった。16時頃にスタートしたトランプ大会は23時近くまで続いた。食事と入浴の時間以外はほぼずっとトランプをしていた。トランプガチ勢。母方の親戚のトランプは、カードの記号をそれぞれ「あかもも」「くろもも」「三つ葉(ぱ)」「かくんつぁん」と呼ぶ。ダイヤの呼び名だけ異質過ぎる。熾烈を極めたトランプ大会は、伯母の一人勝ちで幕を閉じた。ちなみにこのブログは伯母に見られている。(会話はマキマに聞かれている)

自費出版のエッセイ『ハイウェイ・オアシス』のマイルド版『やわらかハイウェイ・オアシス』を伯母と母に献本した。通常版の『ハイウェイ・オアシス』には家族には読まれたくないことも書いてあるので、読まれても恥ずかしくない章だけ抜き出して10部だけ刷ったのだった。巻末にブログ名を書いたまま隠すのを忘れていたので、伯母にこのブログが見つかった。数日後会ったときには「2024年1月のこと」まで読んだと言っていたから、丸ごと遡って読まれるのも時間の問題である。勘弁してくれ〜。もう一度言うがこのブログは伯母に見られている。

 

f:id:GAMEBOYZ:20251130175736j:image

 

11月23日

文学フリマ東京41(謝辞!文学フリマ東京41)から撤退後、ちえちえと合流してトルコ料理屋へ。バースデーガールのちえちえの生誕を盛大に祝う。以前ちえちえと「東京のOLはみんなTEKLAのハンドタオルを使っている」と話した記憶があって、TEKLAのハンドタオルをプレゼントしたのだが、タグを見ても「何?」という薄い反応で、「東京のOLはみんなTEKLAのハンドタオルを使っている」という話は、別の誰かとしたのを私が勘違いしていたようだった。彼氏から彼女へのプレゼントでこんなことしたら「誰よその女!」となって別れ話に発展するレベルの大ポカ。いや〜〜こりゃうっかり。

 

11月24日

昨日も遊んだちえちえとこの日も小田原で待ち合わせ。小田原城に登ったり、ビーチで写真を撮ったりした。相変わらず、ず〜っと喋ってず〜っと楽しかった。

♬Sunset beachヘナビゲート Yeah〜

 

夕方過ぎにちえちえとお別れし、電車で移動して大学時代の友人と居酒屋へ。0歳児を配偶者に預けて飲みに来てくれたAちゃんに「もうお酒は飲んでいいの?」と聞くと、「母乳とミルク半々で使い分けてるから、最近はちょいちょい飲んでるよ」とのことだった。とりあえずビール!久しぶりの乾杯、嬉しいね〜。最初の一口からプハァーまでが異常に長いAちゃんを見て、何も変わってねえな!と嬉しくなる。「子供が生まれて自分の人生の一つの章が終わった、みたいなこと感じたりしないの?」と聞くと「もともとそういう自我がない」と返ってきた。そうだった。この友達は基本的に全部こちらが予想する答えの逆の逆をいく人なのだった。

この歳になると既婚と独身の間に分断が生まれ、子供ができてからすっかり疎遠になってしまう…というようなことはままある話ではあるが、こうやって変わらず美味しい酒が飲めるのは本当にありがたいことである。

同級生「結婚しました!」

同級生「子供産まれました!」

同級生「夢のマイホーム!」

ワイ「(任意の自虐ネタ)」

という構文はもはやネットミーム化しつつあるが、子供が生まれた友達もワイも、実はな〜んも変わってないんだよな。ワイはワイで「今が最高に幸せ!」とは全く思わないが、そこそこ楽しく暮らせている。

f:id:GAMEBOYZ:20251130175723j:image

11月25日

昨日も遊んだAちゃんとこの日も駅で待ち合わせ。ベビーカーには赤ちゃんが乗っていた!天使ちゃん。かわいいね〜。お弁当を買って友達の家におじゃまして、事前に送りつけていた出産祝いの開封の儀などをする。友達の赤ちゃん、はっきり「キャッキャ」と発話していた。本当に「キャッキャ」って言うんだね〜と感心していると、たまに「バブー」も言うとの追加情報が。マジかよ。私がいつも聞いているロバート秋山のPodcast『俺のメモ帳!on tuesday』の生活音のコーナーでは赤ちゃんのバブー音を募集していて…ということを説明していたら、本当に離乳食を食べているタイミングで赤ちゃんの口から野生の「バブー」が発せられた。聞かせてくれてありがとう。

帰り際、友達が「昨日「また明日」と言って友達と別れるのが久々で、なんかすごく嬉しかった」みたいなことを言っていた。優しい配偶者の協力がある限り、いつだってまた会えるよ。赤子共々お元気で!

 

 

読んだ本とか漫画とか

『RIOT(3) 塚田ゆうた』

ものを創作しているときのキラキラした輝きを丁寧に鮮やかに描いていて本当に素晴らしい。ZINEつくってる人みんなに響くと思う。

命賭けてつくれって言ってんじゃないの

魂込めてつくれって言ってんの!

(これは漫画とは無関係な私の主張)

 

 

『40歳だけど大人になりたい』王谷晶

良い〜〜エッセイ。タイトルからして良い。36歳だけど大人になりたい。

ほら私って面白い人間でしょ?みたいなエゴがチラつかないので、すごくすんなり入ってくる。エッセイばかり読んでて作者の『ババヤガの夜』をまだ読めていないので早急に買って読みたい。読みます。

 

見た映画とか

『見はらし世代』監督:団塚唯我

f:id:GAMEBOYZ:20251201230303j:image

サービスエリアのフードコート

黒崎煌代さん、うまいなあ〜。というか、いいなあ〜。ペンホルダー変なとこに乗せてすぐ戻されてるとことか

姉とフィアンセの会話だけ異質というか台詞棒読みっぽい感じがした。

 

 

『旅と日々』監督:三宅唱

f:id:GAMEBOYZ:20251201230322j:image

旅と孤独

「左様でございますか…………」

掴みどころのない返答しかよこさない相手に対する一つの諦念であり、ある種の理解でもあるように感じた。

旅館の人の半纏に「萬国屋」の文字が見えたので庄内地方がロケ地か〜ということは序盤でわかったけれど、堤真一の庄内弁には最後まで違和感があった。

 

聞いてた音楽とか

 

『WE GO UP』BABYMONSTER

ブチギレソング大好き!!!

 

 

11月のまとめ12月1日のうちに書けて嬉しい。師走です。流されるままやっていきましょう。文学フリマの告知とか感想RTとか、少しずつ精神をすり減らしながらやっている。正直「見て見て〜」って気持ちより、「うるさくしてすんません…」という気持ちの方が全然大きい。やっぱりブログがホームです。今年買ってよかったもの2025早く書きたい。