今まで数々の大物アーティストが再始動を発表するたびに、活動再開を待ちわびたファンたちが大熱狂する様子を目にしてきた。それがどんなに嬉しいことなのか、想像することはできても実体験として感じることはありませんでした。このお知らせを見るまでは……
いつもRIP SLYMEを応援していただき、ありがとうございます。
RIP SLYMEは、メジャーデビュー25周年の記念日である来年2026年3月22日までの約1年間、RYO-Z、ILMARI、PES、SU、FUMIYAのオリジナルメンバー5人で再び活動を行うこととなりました。

冒頭から平成ゴリゴリのHTMLタグで失礼します。なんせRIP SLYMEは、私が中高生のときに一番聞いた音楽。Twitterもmixiもなかった時代、この良さを誰かと共有することもなく、部屋で一人ずっと聞いていた音楽。愛してやまない音楽。まさに青春を共にした音楽がRIP SLYMEなのです。
↑当時のオフィシャルホームページがこの罫線をあしらったデザインだったことを覚えてる方がいたら握手しましょう。
RIP SLYME5人での再始動、嬉しい!嬉し過ぎる!本当に嬉しい!!5人で活動することはこの先もうないのではないか(ジャパニーズ・ストレイト・アウタ・コンプトンやんけ)…と諦めを抱きつつ、心のどこかでずっとこの日を待っていた。いや〜まじでめちゃくちゃ楽しみ!新曲出すかな〜出すよねぇ〜フェスにも出るしさ〜フェスって正直もういいかなあ…って感じあったんだけどRIP SLYME出るならライジングサン行こかなあ〜てか一年限定と言わずもっと長く活動してくれよ〜とか。みんな、今こそRIP SLYMEの話をしようぜ!
ということで私が選ぶRIP SLYMEの好きな曲発表します。ほんとは10曲くらいに絞りたかったけど、どうやっても絞りきれなかったので30選*1とさせていただいて…
#01 FUNKASTIC
チャ〜ラ〜〜ン!
プレイリストのはじまりを飾るのはやっぱりこの曲!『FUNKASTIC』
イントロ大好き過ぎる。出囃子にしたい。人生の登場曲これにしたい。チャ〜ラ〜〜ン!で現れて、ハイ着地 未開拓地 ボケっと開いた口 発する「Funkastic!」(Woo)したい。あ〜でも、ジャジャジャジャ〜ン オレ様がエントリーNO.3番だ!のとこも言いたい。おいちいとこ全部かっさらって Psy bye, bye, bye, bye, bye, byeしたい。しようね。人生の退場曲もこれにして、出棺のとき霊柩車が鳴らすクラクションの代わりにチャ〜ラ〜〜ン!でこの世から退場したい。
アンコールのFUNKASTICチャ〜ラ〜〜ン!で、なんと、リップスライムが……来てません〜!!って三文芝居打ってカラオケ始まったの最高にchelmicoだった
— GAMEBOYZ (@10x10mm) 2018年9月7日
chelmicoを好きになるきっかけになったのもRIP SLYMEです(chelmico結成のきっかけとなったのがRIP SLYME。というエピソードを知ってchelmicoのライブを見に行くようになったから)。きっかけの逆輸入というか時系列がごちゃごちゃしてるけど、要するにRIP SLYME好きなら間違いねぇべ!って思ったって話。その後メジャーデビューしたchelmicoはRIP SLYMEのレーベルメイトとなり(※2025年4月にカクバリズムへ移籍)、2023年1月12日Zepp Hanedaで開催された『chelmico(ほぼ)平日ツアー』ではRIP SLYMEとの対バンを果たす。←このライブ行ったの一生自慢する。このときリップは3人だったけど、5人のRIP SLYMEとchelmicoの対バン、まじで本当に絶対必ず行きたい。よろしくお願いします。
ちなみに私がRIP SLYMEを知るきっかけになった曲も『FUNKASTIC』です。当時サブスクなんてものは当然あるはずもなくて、音楽を聞くとなったらレンタルCDが主流の時代。私の地元では八文字屋という書店がレンタルビデオ・CD事業を大展開していた(全盛期のTSUTAYAみたいな感じ)のだが、ランキングコーナーで目に留まったのがショッキングピンクの背景にトイレがバーンとデザインされたポップなジャケット。このCDをレンタルしたのをきっかけにRIP SLYMEの音楽にドハマりするようになる。『FANKASTIC』は私とRIP SLYMEの出会いの入口となった曲なのだ。
アートワークに関する参考記事
[groovisions 100 works] 音楽のグラフィック|groovisions
#02 STEPPER'S DELIGHT
このPV見てもそうけど、やっぱHIPHOPクルーがおそろいのつなぎ着て楽しそうにラップしてるって、当時としては衝撃だったと思う。音楽性やPVのポップさに加え、バラエティ音楽番組『うたばん』への出演(DJ FUMIYAの兄と中居くんが同級生なんですよね〜うたばん復活は残念ながら永久に叶わないと思いますが…)など、それまでのラッパーのイメージを覆したのがリップスライムだった。

#03 SPEED KING
ランニングするときに聞く曲。ノリノリで走れる。
#04 BLUE BE-BOP
このPVも衝撃的だったな〜RIP SLYMEの5人が寺で修行してんの。この遊び心ですよ。今見返してもやっぱりめちゃくちゃクール。当時のことで覚えてるのが『RIP SLYME ORCHESTRA + PLUS』というオムニバスアルバムがあって、よくわからないで借りてきたんだけど構成がポエム朗読とオーケストラ演奏なわけ。何これ?みたいになった記憶。BLUE BE-BOPは伊武雅刀が読んでる。インターネットに情報があふれてなかった時代だからこそ起きたミス。(それはそれとして結構アルバムは聞いていたが…)久しぶりにまた探して聞いてみたい。
#05 楽園ベイベー
言わずもがな。みんな歌える『楽園ベイベー』RIP SLYMEの代表曲。このプレイリストでは「みんなが知ってる曲は外す」みたいな野暮なマネはしません。なぜかというとRIP SLYMEの一番の功績は、それまでなんとなく近寄りがたかったHIPHOPをより親しみやすいものにしたことだと思うから。
『楽園ベイベー』はやはりPESパートが最強すぎる。最初から最後まで完璧なライン。絶対覚えてカラオケで歌いたいって中高生なら誰もが思うよね(最後のバース、リリックの真意は知らず…)。個人的には6月生まれなので「なぜか多い6月のベイビー」もめちゃくちゃインパクトあるフレーズとしてずっと残っている。
#06 雑念エンタテインメント
この曲で無双してるのはRYO-Z君なんですよ。HOOKの大半を彼が担ってるということもあって、曲全体のフロウがRYO-Z君のために作られた曲という印象さえ受ける。フロウとかスタイルの話をすると、私はPESとRYO-Z君のラップのスタイルが好きなんですよね。どちらかというと高音でハネる感じ。『雑念エンタテインメント』はトップバッターがPES(PVでゲームボーイ持ってる!)、2番手がRYO-Z君なんだけど、PESのバースの終盤からRYO-Z君が入ってきて二人の掛け合い→スムーズにRYO-Zに移行する部分がたまらなく好きです。鮮やかなマイクリレー。
#07 Supa Sonic
ポップな調子でレディゴーレディゴー進むのにRYO-Z君バースで転調して雰囲気がガラッと変わる。その部分が好きです。
#08 GALAXY
中二か中三のときにクラスの男子がこの曲歌ってたのをなんかものすごく覚えてる。リリースされた直後だったってのと、当時の流行りはオレンジレンジだったから、リップ聞くの…?!ってびっくりしたのと、シンプルに「RIP SLYMEを教室で歌う」という行為がめちゃくちゃヒップホップだ…と思って衝撃を受けた。
#09 Under The Skin
珍しくストレートなラブソング。品があってセクスィ〜
#10 恋のシンキングタイム
chelmicoの二人がインタビューかライブのMCで「『恋のシンキングタイム』は自己紹介ソング」って言ってて(間違ってたらすみません)、そうやって聞くとたしかにそうだな〜と思って、解釈前後で印象が変わった曲。
#11 気持ちいい for Men
いしわたり淳治プロデュースの隠れた名曲。かなり好き曲です。10枚目のアルバム『10』に収録されている。私は市川市文化会館とファイナルの武道館に『10』のツアーを見に行っていて、パフォーマンスやMCの節々から「RIP SLYMEってほんとに仲良しだな〜」っていうのをすごく感じていたから、まさかこのアルバムが活動休止前最後のアルバムになるとは思わず…(『10』には『いつまでも』や『この道を行こう』といった曲も収録されている)
メンバーひとり1個ずつ紙に単語を書いて「せーの」で合わせて、その中で一番面白かったのが「気持ちいい」と「for Men」だったことからこのタイトルが生まれたそう。RYO-Z君とSUさんのバースは歌詞がしりとりになっている。RYO-Z君の男のロマンが「ノックアウト 虎 ラップ プール ループ……」なのに対し、SUさんが「うなじ 女教師 素人 突起 KISS…」なの、あまりにも二人の「らしさ」が全開すぎる。
#12 気の置けない二人
絶対両思いなのにまだ付き合ってない二人の曲。なんなんですか。こんなん全人類大好きなシチュエーションじゃないですか。あとシンプルにメロディーラインがめちゃ好みです。
#13 熱帯夜
あえてこの動画を貼ろう。平成が生んだエモの産物だから。
#14 SPASSO
「1→2→1→2→3→4 ゴリラ〜♪」
↑初っ端のここ好き過ぎる。遊園地のようなコミカルなトラックに乗せてトンチキなリリックが紡がれる。
#15 M・I・L・K
Yahoo!知恵袋に「RIP SLYMEで歌詞がエロい曲を教えてください」って質問してる人がいて、5人中3人が『M・I・L・K』と回答していた。同意です。RIP SLYMEで一番どエロい曲は『M・I・L・K』です。さわやかなトラックに乗せて朝から牛乳を飲もうというテーマで、めちゃくちゃ淫靡な隠語を連発してる。
#16 ミニッツ・メイド
いかにもリップらしい曲というわけではないんだけど自分はまじでめっちゃ好きでめっちゃ聞いてた曲。PESはレコーディングに遅刻したため不参加というエピソードあり。マイナーな曲だから自分だけが好きな曲だと思ってたけど、ファン投票では1位を獲得し、裏ベスト『BAD TIMES』にも収録されている。
#17 STRANGE
洒落たピアノサウンドにアナログレコードのようなノイズが乗っかっている。雨の日が似合う曲。この曲聞くと中学のテスト勉強するときに聞いてたな〜という記憶が脊髄反射で蘇る。
#18 センス・オブ・ワンダー
特に理由はないんだけど「センス・オブ・ワンダー」という言葉というか概念?がめっちゃ好き。アルバム『STAR』からの選曲はあまり多くないけど、コンセプトが結構好みな一枚(物理で持ってるアルバムは4th〜10thと『グッジョブ!』と『BAD TIMES』)です。
#19 ナイトライダー
くるりとのコラボ曲。岸田繁が作曲を手掛ける。ゲームミュージックっぽくて好き。夜の香港を練り歩くイメージがあって、昔、この曲に合わせて赤塚不二夫テイストのリップのキャラクターがネオン街を歩くPVを見た気がするんだけど、今はどこを探しても見れないので幻だったのかもしれない。
#20 残念ボーイ
「雨でも傘をささずに 風邪ひく美学」
雨で傘持ってないときいつも頭に浮かぶフレーズ。この先、何十年も経って自分がばあさんになっても一生このフレーズが浮かぶと思う。それってすごい。
#21 ON & OFF
「Pessy PES 千葉昌嗣」
※PESの本名:千葉昌嗣
トラックがDJ FUMIYAっぽいな〜と思ったらやっぱりDJ FUMIYAだった。モノラルサウンドっぽいパチパチ音がずっと小刻みに鳴ってるのがいいですよねえ〜。
#22 I・N・G
RIP SLYMEにしては珍しくCメロ(で合ってる?)がある。
令和のリップスライムとも言われるoops coolの『Too busy work』という曲の中に、この部分リップっぽいな〜というフレーズがあり(「♬能動的なアクション」のところ)、めちゃくちゃ考えたけど一番近いのがI・N・Gのサビ(「♬進行形のアクション」のところ)だった。
#23 JOINT
このPVめっちゃ好き〜!!!ターンテーブルの回転寿司!!やっぱリップはみんなが楽しそうにわちゃわちゃしてるのが好きだな〜。
#24 Get Busy
RIP SLYMEが昔なにかのインタビューで「メイクマネーするのはヒップホップ」って言ってたのをすごい覚えている。仕事が忙しいときこの曲にパワーもらうことがあって、気合いが入るというより、バッシバシにかっとばしてこ〜という気分になる。先述のoops coolの『Too busy work』然りchelmicoの『ISOGA♡PEACH』然り、忙しさをコミカルに乗り切るマインドが受け継がれていて素晴らしいなあと思う。
#25 MORE&MORE
RIP SLYMEきってのご機嫌チューン!聞くだけで勝手に身体がスウィングする曲。基本(♬ウン タタ ウン タッ)のリズムなんだけど、ところどころ区切りが変則的になるところが楽しい。
#26 WHY
らしさでいうとあんまりRIP SLYMEらしくない曲。とはいえ初期のリップって『TIME TO GO』とか『虹』とか『HOME』とか、しっとり歌い上げる系の曲も珍しくはなかったのかもしれない。
#27 Mellow Morrow
ILMARIとPESのみの楽曲。元々はSUも作詞に参加する予定だったが、遅刻のため不参加というエピソードあり。メロウという言葉の意味をはじめて知った(当時中学生)。「ダラダラして過ごしていたら また1日が終わってしまった バカか?」という歌詞は、今でもよく休日を無為に過ごしてしまったとき頭をよぎるフレーズです。
#28 Tales
宮崎あおいさん出演の東京メトロのCMソング。というのを高校のとき友達が教えてくれて知った曲。地元では東京メトロのCMは流れてなくて、しかも『Tales』は当時円盤未収録で配信のみの曲だったから、その情報がめちゃくちゃ貴重でありがたかったし、RIP SLYMEの音楽が好きで共有し合える友達がいるってことがすごくすごく嬉しかったんだよなあ。友達はもう忘れてるだろうけど私はずっと覚えてると思うし、これからも大切にしたい一曲です。
#29 黄昏サラウンド
黄昏時を歌った曲の中で一番好きです。RIP SLYMEの中でも上位で好きな曲。何百回と聞いたけど何百回聞いてもやっぱり良い曲〜。PVの解釈とはちょっと違うけど、私の中でこの曲を聞いて浮かぶ風景は、夏の日の夕暮れなんだよなぁ。ヤシの木が並ぶ海岸沿いを歩いているうちに日が暮れていくイメージ。アルバム『MASTERPIECE』のボーナストラックにリミックスバージョンの『朝焼けサラウンド』が収録されていて、これもまた秀逸なアレンジ。今思うとボーナストラックってめちゃくちゃ良い文化ですよね。CD聞き終わってそのままにしてたら不意に知らん曲はじまったときの胸の高まり。サブスクリプションでは決して味わえない高揚感がそこにはありました。
#30 One
ラストを飾るのはやっぱりこの曲『One』。オールタイムベスト。
私の人生観をつくっている「人には人の乳酸菌」というスタンスも、
それぞれひとつの life それぞれが選んだ style
それぞれひとつの life ひとつの愛を yeah yeah
と歌う『One』から多大な影響を受けています。
笑いながら泣きながら いずれ一つになれるのだから