2月中旬、大きな地震があった。職場は断水になり、出張先にいた同僚は新幹線の運休でバスと鈍行を使って2日がかりで帰ってきた。自分の住んでる地域は断水もなく直接的な被害は少なかったが、事態を楽観視して指示を待っていたせいで初動の対応が遅れてしまったことを反省したし少し落ち込んだ。それとは関係なく通常業務が立て込んだのもあって、正直少し疲れている。上司は2月3月が山場だと言っていたが果たして本当にそうだろうか。山を乗り越えたところでまた別の山が現れるのではないか。とはいえ自分で選んだ仕事なのでひとつひとつやっていこうね。はあ〜〜〜しんど。2兆円ください。今すぐにです。
今月のガチンコボクシング
平日1時間かけてジムに行って、練習できるのが20分〜40分しかない。20分でできることと言えばサンドバッグを5セット叩くことくらいで、最初のストレッチもダウンもなしで行って動いて帰ってを繰り返している。この前の土曜、トレーナーにミットを取ってもらっている人を見たので、自分もミットをお願いしたら「若いのは怖いからダメだ」と断られた。軽く絶望しています。
タトゥー
友達が電話で最近ギャルになりたい欲があるのでタトゥーを入れたいと言っていて、ちょうどそのとき自分も2週間で消えるタトゥーを注文したまま放置していたのがあったので、リンクを送って一緒に入れよういうことになった。本物のタトゥーではなく2週間で消えるタトゥーというところがダサくて良い。友達のもとにタトゥーが届いたとき自分は出張先にいたので、帰る日まで待ってもらって同じ日に入れた。バカップルみたいで馬鹿だな〜と思いながらも、こういうくだらないことを楽しめる感覚をいつまでも忘れないでいたい。友達は宇宙モチーフを、私は自分の名前を連想させるデザインのMomentというモチーフを選んだ。2週間で消えるタトゥーはシールを1時間貼って剥がすと翌日には色が濃くなり、徐々に色褪せていって2週間後には消えていた。腕に入れたので普段は長袖で隠れて見えないが、着替えるときやシャワーのときに目に入ると「なんかある〜」という感じで面白い。
「親にもらった体を傷つけたくないからタトゥーとピアスはしない」という考えの人は一定数いて、意外とやんちゃな人がこの主張をするのを何回か聞いたことがある。なんでだろ。別にタトゥーもピアスも体を傷つける行為だとは思わないけどな。体を傷つける行為というのはリスカとかODといった自傷行為を指すというのが私の中での定義です。
タトゥーを入れるとしたらちょっとふざけた感じのが良くて、象を飲み込んだウワバミのタトゥーを入れたいというのはずっと言っている。よぼよぼの婆さんの腕に象を飲み込んだウワバミが彫ってあったら不意打ちで笑えると思う。
デジタルタトゥー
人はいずれ死ぬ そうだねx5
読んだ本とか漫画とか
『おもろい以外いらんねん』大前粟生
コロナ禍におけるお笑いや誰も傷つけない笑いについて切り込んだ作品。漫才の掛け合いのテンポ感とか、一人称がボクになったりユウキくんになったり、展開が終始めまぐるしかった。途中、印刷に面白い工夫があった。結構難しいテーマだけど言葉の使い方がフラットで一気に読めたので他の作品も読んでみたい。
『違国日記 ⑦』ヤマシタトモコ
6巻はあまり動きがなくて、ん〜という感じだったけど、7巻は朝の心境や周囲の環境が少しずつ動きはじめる音がして良かったです。
『ひとりでしにたい』カレー沢薫
勉強になる。この主人公はちょっと苦手なタイプのオタクだけどTwitterのフォロワーめっちゃ多そう。
観た映画とか
※全ての感想にネタバレを含みます
『ヤクザと家族 The Family』
ヤクザと家族の話。血は争えないという意味でパラサイトや万引き家族を思い出したが、それより救いようのないラストだった。19〜39歳を見事に演じ分けた綾野剛をはじめ、市原隼人、磯村勇斗（すごい良かった）、尾野真千子、寺島しのぶ…あとやっぱり舘ひろしが格好良かったな〜。娘役の小宮山莉緒さんはネクストブレイク間違いなしです。どことなく雰囲気が『はちどり』主演の女の子に似ている。キャストの名前が縦書きでどどん！と出る演出が渋くて良かった。
『花束みたいな恋をした』
観に行くつもりがなかったので事前にネタバレを結構読んでしまっていたのが良くなかった。最初から最後までずっと答え合わせをしているようだった。これだけネタバレが著しいのはこの映画がそれだけ誰かに語りたくなる映画だからなのだと思う。おそらく自分には合わないだろうとわかっていたのに観に行ったのは、この映画に対して自分がどういう感想を持つかに興味があったからで、結論から言うとやっぱりそこまで刺さらなかったけど、見なければ良かったとは思わない。むしろめちゃくちゃ語りたい部分が多い作品で、下手したら余裕で3000字くらい書いてしまう気もする。
二人が出会い、惹かれ合い、交際に至る過程が最っ高〜に輝いていてとても良かった。そこだけ切り取って繰り返し見ていたいと思ったけれど、少しずつすれ違い始める二人の心の機微を繊細に描写した後半こそがこの映画（というか恋愛）の本質なはずなので、生々しくて不穏でもちゃんと最後まで見届けなくてはならない。
作中に散りばめられた固有名詞から自分語りをするための糸口は無数にあったけど、一つでもそのほつれを引っ張ったら最後、するすると糸が抜けて丸裸になってしまう。本当に恐ろしい映画です。
別視点からの感想になるが、麦にドライヤーで髪を乾かしてもらう絹の姿に、数年前に過労死した広告代理店勤務の女性のツイートが重なった。
大学一年生の時の元彼が髪の毛を乾かしてくれたあのきらめくような瞬間を、何時までも胸に刻んで明日も残業をしよう。
この呟きがなんかずっと頭に残っている。自死を選んだ女性ブロガーや先輩カメラマンの死を悲しむことができない絹を、性悪だとか冷酷だという感想を見かけたが、無理に泣いたりなんだかんだ良い人だったよねと美化しないところがすごく正直で、私は好きだなと思った。いろんな感情を飲み込んで表に出さないようにしてる人を、世間は「要領良くて容姿も良くて人生ちょろそう」などと評しがちだけど、そうやって安易に人をカテゴライズしてしまっている部分が自分にも少なからずある。
菅田将暉と有村架純という今をときめく人気俳優が、ちゃんと「そういう二人」に見えた。古川琴音、萩原みのり、清原果耶といったフレッシュに脇を彩る役者のキャスティングも良かったです。
これは花束みたいなロマネスコ
『あのこは貴族』
いや〜〜もう本当に、良い〜〜映画だった。大好きです。単に地方と東京、バリキャリと家事手伝いというテーマを超えた物語がそこにはあって、門脇麦と石橋静河、水原希子と山下リオの関係性が大袈裟過ぎず、ちょうど良い距離感で描かれている。原作未読で見たので結構衝撃的な展開に驚いたけど、そのシーンを短く簡潔に、それでいてインパクトのある表現をしていて切れ味鋭（するど）〜と思った。
『花束みたいな恋をした』と『あのこは貴族』における東京という街の構造について、広告代理店の娘は飛田給に住んで、開業医の娘は松濤に住んでいるのが興味深かった。
空気階段 単独公演『anna』
最高最高最高！すご〜〜く良かった。不揃いな点と点が繋がって一筋の光となる心地よさ。社会の枠からはみ出た者を嘲笑するでも持ち上げるでもなく、けれどもちゃんと笑いに昇華している。どれか一つを選ぶのが難しいくらいどのコントも素晴らしかった。鈴木もぐらの卒アル写真、想像以上にアンニュイだったな〜。
以下は空気階段の踊り場から好きな回を書き起こし
かたまり：OPで「人生の分岐点」のお話をしましたけども、もぐらの最近の分岐点と言ったらまあ、結婚・出産じゃないですか。
もぐら：まあ、そりゃそうですよ。
か：普通の人にとって人生最大の分岐点だよね。
も：まずその、彼女がね、できたっていうのが俺、ものすごい分岐点だし
か：30年間ずっと平坦だったところに"クッ"ってあったからね。
も：まあそうよ、本当に。もう一人で死んでいくと思ってたからね、俺。やっぱり2ヶ月か3ヶ月に1回ね、夜とか本当一人で「俺は誰からも愛されてないんだな」っていう、ひしひしと感じる日っていうのがくるわけですよ。
か：めちゃめちゃ言ってたもんね。しょっちゅう「誰からも愛されてないんだ」って。
も：しょっちゅうは言ってないよ。
か：いや、しょっちゅう言ってたよお前。
も：それはもう、すぐ立ち直れるからね。「やぁ、でも普通にまあ楽しいし！」みたいな。「パチンコ勝った！」とか「競馬、今日は当てたな！」「酒うめぇな〜！」とかで埋もれていくんだけども、ある日いきなり、ふと、ね、覗いてくるんですよ。
か：メンヘラじゃん(笑)
も：いやいや(笑)メンヘラじゃないよ。
2018/07/06 空気階段の踊り場 #65
聞いてた音楽とか
俺が好きなガールズ・ディスコ〜〜〜！！！
ひがしやしき - もういない人に言ってもしょうがないんですけどね (2020) (Full Album)
2020年リリースだけど今めちゃくちゃハマって何度も聞いている。『ライフイズクソゲー』が特に好きです。
2月は本当に精神がポアだったから3月はもう少し回復してたい。明日も朝早いんだった。寝る。
