タイ映画『バッドジーニアス 危険な天才たち』みんな観た?観てない?最高だから!みんな観て!!!
『きみの鳥はうたえる』と『寝ても覚めても』も気になってはいたんだけど、今こういう系の邦画を観たら死んでしまう…!みたいな、あるじゃん、なんかそういう気分のとき。で、観てきたタイ映画。これがもうめ〜〜〜ちゃ面白かった。いろんな人におすすめしたい。そんで「そこまで面白くなかった」って言われたい。
一人の天才少女をリーダーに、高校生の犯罪チームが頭脳と度胸だけを武器に世界を股にかけたカンニング・プロジェクトを仕掛ける第一級のクライム・エンタテインメント(公式サイト)
「カンニング」というニッチなテーマで130分?って、思うじゃんか。めちゃ一瞬。構想が壮大。あっという間の130分だから。みんな観て。
バッドジーニアスのここが好き
とにかくスタイリッシュ
やってることはカンニングっていう、至極姑息な不正行為なんだけど、その手法がま〜あスタイリッシュ。巷では高校生版『オーシャンズ11』なんて言われてるみたいだけど、それもわかる。派手なアクションもCGもないけど、わかる。やはりクライム映画はこれくらいスタイリッシュでないと。
監督はナタウット・プーンピリヤ。
見て欲しい
この一番左の人なんだけど、めちゃめちゃお洒落。
典型的お洒落。そんなわけで映画もめちゃお洒落。タイ語のタイポグラフィがスタイリッシュ。シドニーに到着した天才2人が闊歩するカットがハチャメチャに格好良いから注目して欲しい。
以下好きなシーン
・リンとグレースの出会いのシーン
・事情聴取風の証言
・ハンターからの逃走劇
・空港で待つリンを父親が迎えに行くシーン
カメラワーク、BGMと音の使い方
視点の切り替えがスリリングに描かれる試験のシーン
手元のアップや引きのカットのメリハリが秀逸。
クラシック音楽、ピアノの旋律、スマホ画面のタップ音、マークシートを塗りつぶす音。天才2人の筆記用具の違いを音で感じるためにも鑑賞はぜひ劇場で!エンドロールに小ネタあり。最後まで観て。
キャラクターが魅力的
主要キャスト4人、誰にも共感できないんだけど、誰一人として憎めない。みんな違ってみんないい。
他の人のレビュー見ると「裕福だけどバカな2人×貧乏だけど天才な2人」とか「パリピは痛い目にあってほしい」とか書いてる人いるけど、なんでや!パリピめっちゃ良い仕事するやん!パリピ含めた4人で"危険な天才たち"やろ!ほんまにもう。パッド(@jamyjamess)にはビジネスの才能があってプレゼン能力めちゃ高いし、グレース(@oomeisaya)は愛嬌の塊で天性の人たらし。地味にPC作業も早くて正確。顔が良くて金があれば人生イージーモードじゃんって捉え方もできるんだけど、与えられたものを生かすも殺すも本人次第で、それをフルに活用する2人はまさにジーニアス。
左の天才がバンク(@nonkul)。バンクにはあまり思い入れはないけれどとにかく顔が良い。顔というか表情が良い。腕時計がカシオのデータバンクなのが良い。目覚めた場所が犬ヶ島みたいなところだったのが笑った。
右の天才が主人公のリン。演じるのは9頭身モデルのチュティモン・ジョンジャルーンスックジン(名前が長い)。
この人がまた良い演技するんだわ。リンって結局、金に目が眩んだ極悪人ではあるんだけど、天才だし説得力あるしカリスマ性が爆発してる人だから、全部許せてしまうんだよね。リンを好きになれるかなれないかでこの映画を好きになれるかどうかが決まると言っても過言ではない。
好き顔。
キャラクターというかキャスティングが最高。
バッドジーニアスの信頼できるところは色恋沙汰を挟まないところ。リンとバンクの距離感が絶妙で、同じ境遇にありながら対極の姿勢をとる2人は一瞬だけ交わって、また「X」を描くように離れていってしまう。はぁ…切ねぇ…。
そんな感じでまとめるとバッドジーニアスめ〜〜ちゃ面白いからみんな観て。そんで「面白かった」でも「そこまで面白くなかった」でもいいから感想聞きたい。
最高にクールなトレイラー
校長がタイの片平なぎさなんだよなぁ