帰省のたびに何かしらの東京土産を買っていく。
「何でもいいから、何か買ってこい」と母は言う。
箱の中身が何であれ、娘が土産を持って帰ってくれば父は喜ぶからと。
行列のできる店のお土産を頼まれても困るけれど、何でもいいと言われると悩むもので、学生の頃はそれこそ定番の「東京ばな奈」や「ごまたまご」を買って帰っていた。家族の反応は可もなく不可もなく、なんなんだ、買って行った甲斐がないなぁ…と、毎回正解がわからなかった。
だいたい少し考えてみればわかるはずだ。東京に名産品なんて存在しない。東京でバナナは採れないし、ごまたまごだって「かもめの玉子」と何が違うんだ。
東京のお土産は、「東京で買った」というブランドだけで成り立っているのだ。たとえ製造がmade in TOKYOでなかったとしても。
そんなわけでこれまで買って帰った東京土産を紹介します。
まさに今新幹線で実家に向かっているところなので、まずは今回のお土産から
ベルン / 夏のジョリクール
ミルフィーユで有名なベルンの焼き菓子セット。買う側の問題として、保冷剤が要らないこと、箱がコンパクトなこと、ひっくり返っても問題ないことは結構重要。夏のジョリクールという名前がいいよね。見た目もポップで楽しい。
フランセ / ミルフィユ
フランセはとにかくパッケージが可愛い。
デザインは北澤平祐さん
北澤平祐(イラストレーター)オフィシャルサイト・Heisuke Kitazawa or PCP Illustrations
以前出張で九州に行ったときに、アポなしで福岡の先輩のところに立ち寄って、フランセの横濱ラングドシャを渡したら喜んでもらえたので、女性への手土産におすすめです。
グレープストーン / シュガーバターサンドの木
これは普通に私が好きだからよく買って帰る。日持ちもするし、いっぱい入ってリーズナブル。ていうかここ、東京ばな奈とかねんりん家とかもやってるっぽくて、東京土産でめっちゃお世話になってる企業だった。
BAKE / チーズタルト
企業の話でいうとBAKEは最近グイグイ売上げ伸ばしているらしい。味も美味いけど売り方が上手いもんな〜。鉄板の上に焼きたてのチーズタルトを並べることで視覚的にも嗅覚的にも訴求力アップを狙ったとか。
Product / PRESS BUTTER SAND
カロリー高そう〜〜と思いつつ何個も食べたくなっちゃう悪魔的焼菓子。歯ごたえのあるクッキーに挟まれた濃厚なキャラメルクリーム。これヤバい。めっちゃ美味い。箱と手提げもスタイリッシュでインスタ映え。東京駅は出来たてを販売してるから整理券が必要だったりするけど、池袋はそんなに並ばずサクッと買える。
舟和 / 芋ようかん
いつも洋菓子だからたまには和菓子でも、と思って買って帰った舟和の芋ようかん。ばあちゃんに「こういうの好きかと思って」と言って渡したら「ばあちゃんは何でもいい」と言われた。うちの家族、食に対するこだわりが皆無かよ。
今回はベルンの焼き菓子の他に菊水堂のポテトチップも買いました。マツコの知らない世界で紹介されたらしい。こういうのは兄が喜ぶ。成城石井で買えるが地元には成城石井がない。
菊水堂 / ポテトチップ
そんなこんな書いてるうちにもうすぐ実家に着く。明日は法事。