ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

電波のない暮らし Kindleのある暮らし

3週間、電波のないところで生活した。

電波がない暮らしというのはつまり、テレビもインターネットもつながらない暮らしのことで、この二つを取り上げられると空き時間にすることが本当にない。逆に言えば、テレビとインターネットさえあれば何時間だって暇つぶしをすることができる。電波のないところに行くときはいつも本と漫画と雑誌を数冊持ち込むようにしていたのだけれど、荷物はできるだけ減らしたいと思って今回Kindle Paperwhiteを買って持ち込んだ。

 

私は普段からあまり読書をしないし、本も音楽もデータより実体として手に入れたいと思っているタイプだから、Kindleは欲しいけど無くても全く困らないしなぁ…と思っていたけれど、普段からあまり読書をしない人こそKindleは向いているかもしれない。結果的に買ってよかったし、どうせ買うならもっと早く買えばよかったと思う。電波のないところでの暇つぶしにも重宝した。ということでKindle Paperwhiteを使ってみての感想を書いていきます。

 

重量

まず軽い。本を何冊入れても205グラム。

ディスプレイ

文字がすごくクリア。わざわざKindle買わなくてもスマホから電子書籍を読むことはできるけど、スマホKindleのディスプレイでは全然違う。Kindle Paperwhiteは紙とほとんど変わらないくらい文字が鮮明。

 

長時間バッテリー

忘れたころに充電するくらいで十分保つ。こまめに充電しなくていいのは快適。

 

動作はもっさり

スマホの操作性に比べるとだいぶ劣る。ページをスワイプしてから表示が切り替わるまでに若干、ほんとに若干だけどタイムラグがある。本を読む分には全然問題ないんだけど、ストアで検索するときとかレスポンスの遅さが気になるかな…って感じはする。

 

用途が読書のみという潔さ

動画も見れないし音楽も聴けない。その分メールとか通知とか広告とかごちゃごちゃした情報に邪魔されず、ただ読書に集中することができる。だから2,000円高いお金払ってでも「キャンペーン広告なし」を買うべき。

 

 

辞書機能が便利

本読んでてわからない単語が出てきたときに、ダイレクトに辞書検索できるのは本当に便利。読めない漢字とか難しい専門用語とか、あとで調べようと思ってても絶対忘れるから「その場ですぐに」というのは大事。

 

ハイライト機能が意外と使える

「この一節いいな」「これはメモしておきたい」みたいな文を選択してクリップできる機能。ハイライトした文は『マイクリップ』というところに一括保存されるから、一冊一冊開かなくても自分の好きな箇所を何度も読み返すことができる。ただ、「---xx人がハイライトしました---」というテキストが表示されるから、読書中に主観以外の情報が入ってくるのはうっとうしいと思う人にとっては邪魔な機能かもしれない。主観で読んでて結構スルーしそうな一節に多くの人がハイライトをつけてたりすると、(あ、そうなんだ…)みたいな感じで自分もついハイライトしてしまって左右されやすい。

本◎、漫画○、雑誌△、写真集×

紙媒体と電子データの互換性とかデータ形式については詳しく調べてないのでわかりません。見やすさについてざっくりとした感想書くと、本は普通に見やすい、漫画は見開きのページの迫力が半減する程度で特に気にならない。雑誌は最初からあまり期待していなかっただけに、思ったより見やすい感じはするけど、写真はやっぱりカラーで見るべき、ということで写真集は不向き。上述のハイライト機能についてもすべてのテキストに適応しているわけではないっぽくて、例えば漫画のセリフにハイライトすることはできないし、本でも写真やイラストが入っている実用書とかはハイライトできなかったりする。

 

スペースを取らない

多分これが電子書籍最大の強みだと思う。一番最初に「軽い」という特徴を挙げたけど、紙の本は持ち歩きの面以外に収納の面でも問題点があって、6畳の部屋に置いておける本の量には限界がある。それでもやっぱり好きな本は本棚に並べておきたい願望があって、そこがKindle買う上で悩んだ点でもあったのだけど、物はできるだけ少ないほうが良いので今後は「Kindleで読んで、この本好きだな~と思ったものだけ紙の本も買う」という方向でいこうと思っている。やり方としてあまりスマートではないと自分でも思う。

 

読書量が増える

もともと本はあまり読まない方で、好きな作家は朝井リョウ石田衣良重松清湊かなえ西加奈子とかそのへんで、東野圭吾は苦手だし村上春樹は読んだことがない。純文学といわれる小説に触れた経験が国語の授業しかなく、人生の一冊に「バトル・ロワイアル」を挙げるような人間だから、これまでの読書量は平均的な人よりずっと少ないと思う。そんな私がKindleを購入して2ヶ月弱で小説4冊を読破することができた。読書する人にとっては少ない数字かもしれないけど、去年一年間で読んだ本(漫画・雑誌除く)10冊以下とかの私からしたら2ヶ月で4冊はだいぶハイペースで、苦手だと思っていた読書が実はそこまで苦手でもなかったかもしれないということに気付けて嬉しい。

 

直木賞を受賞した話題作『蜜蜂と遠雷』も読んだ。面白くて一気に読み終えた。Kindleで読み終わってから本屋に置いてある紙の本を見つけた。手に取ってみるとずっしりと重く、上段・下段に分けて文字が並ぶ長編作だった。そこではじめて、あ、こんなにボリュームのある本だったんだなと知った。最初の出会いが紙の本だったら読む気にならなかった本だと思う。

だから、読書が苦手な人にこそKindleをおすすめしたい。

 

 

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック

Kindle Paperwhite Wi-Fi、ブラック