ねているときいがいねむい

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人には人の乳酸菌

完全ネタバレありで『アクアマン』の魅力を語る

は〜〜〜ちょっと待って〜〜〜〜〜!!『アクアマン』最高〜〜〜に面白かった!!!!!!超ざっくりいうと『パシフィック・リム』と『バーフバリ』を海底で繰り広げてる感じ。興奮冷めやらぬままに書き散らすので、かなりネタバレ含みます。これから映画観る人は読まない方が良いかもしれない。といっても推理映画みたいに「真犯人はこの人です」みたいなネタバレはないので、観てから読んでも、読んでから観ても多分そんなに関係ないとは思う。今はただ『アクアマン』について語りたい。

 

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まずですね、人間と海底人の間に生まれた「半海底人」ことアクアマン、こいつがとにかくスーパー強い。バーフバリ並みに何をされてもビクともしない。

ストーリーとしては、半海底人のアクアマンと純海底人の弟が王位を巡ってバトルするって話なんだけど、この弟もはっきり言ってめちゃめちゃ強い。アクアマンのライバルは2人いて、1人がこの弟、もう1人が民間人の海賊なんだけど、この海賊とのバトルはオマケみたいなもん。海賊の戦闘力、話にならん。なのに終盤まで粘る。この海賊の粘着っぷりはエンドロールまで見てほしい。オマケとはいえこの海賊もかなり面白い。武器を改造する場面はかなりウキウキで、音楽もノリノリな感じのやつ流しててすごい笑う。こういう雑魚キャラ好きだな〜。

 

序盤のあらすじ解説はかなり雑。ある嵐の日、灯台守は、波打ち際の岩肌に女王が打ち上げられているのを発見し、保護します。それから二人は愛を育み、生まれた子供が俺、アクアマンです。みたいな感じ。私が端折って雑な解説をしているわけではなく、公式の解説がこんな感じ。

 

で、開始早々から爆破のシーン。超展開過ぎてついていけない。以降、事あるごとに爆破のシーン。海底界の派閥の構造を淡々と説明する場面があったかと思えば、説明の途中で急に爆破のシーン。アクアマンとヒロインが良い感じの雰囲気になったかと思えば爆破のシーン。さすがに今はあかんやろって場面でも容赦なくぶっこまれる爆破のシーン。もう途中から、あ、これそろそろ爆破くるぞ…って見えてくる。で、案の定ドカーンで爆破のシーン。わかりやすくて最高だ。

 

キャラクターのデザインもすごく良い。まずアクアマンがワイルドで超カッコいい。スイマーよろしく逆三ボディ。民衆に愛されるヒーローで力も強いのに終始ふざけてるところがバーフバリとの共通点。

ヒロインのメラはエメラルドグリーンのコスチュームに赤髪という、リトルマーメイドのアリエルカラー。メラはキャラもぶっ飛んでて超クール。アクアマンがだいぶ序盤でピンチになったとき助け舟を出すシーン、砂漠にピューンするシーン、赤ワイン集めてドッヒャーするシーンが特に好き。

バルコは完全にカッタッパ。バーフバリ見た人ならわかるはず。

ママは女王なのに戦士っぽいところが頼りになる。再会したとき恐竜ランドに住んでてめっちゃ笑う。身体の半分くらい恐竜になりかけてるし。入口はあるのに出られないの…って。結局全員どうやってあそこから脱出したんだ。

パパはほんとにただの一般人。名前がトム。モブだとしても手抜きが過ぎる。

 

ストーリー展開としては、前半の飛ばし具合がかなりヤバい。場面も音楽も目まぐるしく転換されていく。中盤からはアクアマンとメラの新婚旅行(結婚はしていない)。いろんな国を旅して絆を深めます。謎解きのギミックは完全にゼルダの伝説。脳内で「テレテテテレテテッ」って謎解き音が鳴るシーンが2回ほどあった。場所の説明で笑ったのは「大西洋のどこか」「インド洋のどこか」というすごい雑な字幕がつくところ。

終盤はいろんな要素詰め込み過ぎ…!ってくらいいろんな要素詰め込んでくる。航海中、大量の怪獣に襲われるけど、え、こいつら出す必要ある?みたいな。ただの咬ませ犬。

「裂け目」の設定とか完全パシリムじゃん。パシリム好き好きマンだからアクアマンも超好きじゃん。

海底界の交通ゲートのSF感、あれ好き。『リメンバー・ミー』でも描かれてたけど、こういう「異世界へのゲート」的な描写に弱い。

滝の奥にトライデント(巨大な金のフォーク)あるから取ってらっしゃいってママに言われて取りに行くときのアクアマンの格好が超ラフな私服。滝の主みたいな生物もいろいろ面倒くさいこと喋る割に、その後何も言ってこない。どうした?急に大人しくなっちゃって。そんでラフな私服で行ったアクアマン、帰ってきたら上半身が金の鱗。こんなビフォーアフター笑うでしょ。

もう最後の最後までネタバレしちゃうけど、ラストのバトル、あれを地上でやるのはフェアじゃない。弟の力を最大限に出せるのは絶対海の中なのに、どうして甲板上で戦うんだ…。あれは完全に弟の戦略ミス。そんでアクアマン大勝利で超巨大海洋生物も歓喜の舞。お前は結局どっちの味方なんだ。超小ネタだけど序盤の戦闘ショーでタコがドラムをドンドコ叩いてるのめちゃ笑う。くぅ〜っ!触手をそう使う!

 

海中での撮り方に関してはちょっと違和感があった。

ワン監督は「この映画で僕たちが使っているプロセスの大半は、“ドライ・フォー・ウェット”(水を使わずに水中シーンを撮影する方法)というものなんだ。それは文字通り、そのままの意味。ドライな状態で撮影するんだよ」と発言。

(『アクアマン』海中シーンは水無しで撮影!?ジェームズ・ワン監督が告白 - シネマトゥデイ)

とあるように、海の中にいる感じがあまりしない。海中で髪の毛ふわふわ揺れるのも技術的に難しいことなのかもしれない。ふわふわさせる手間を省くために髪の毛ピシッとしてるキャラが多いのかなという印象を受けた。ストームトルーパーみたいな武装してる戦士たちが出てくるけど、彼等もゆらゆらさせる必要が全くないから製作者からしたら優秀な人材。でもやっぱり海底の王国は全体的にファンタスティックで未来感あってすごく好きな世界観だったな。CG技術フル活用という感じ。

 

ここまで一気に感想書いた。『アクアマン』超〜〜おすすめ映画です。無気力だったけど元気出た。パンフレットは完売してたから最低もう一回は観に行く予定。2D字幕で見たけど次は3Dか4DXで体感したい。