ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2018年8月のこと

冒頭からいきなりドラマの話。デジタル遺品を題材にしたドラマ「dele」が今期断トツで面白い。特に5話。ただでさえ強い山田孝之菅田将暉に加え、ゲスト出演が柴咲コウ橋本愛。顔面尊い天下一武道会かよって。ストーリーも良かった。序盤のクラブで若干の匂わせを撒いておいて、ラストで鮮やかに伏線回収。気が付かない人は最後まで気が付かないレベルの機微な描写を、セリフや説明に頼らずに手を握るシーンだけで表現していて、これは巧妙…!と思わず膝を打った。主題が複数あることで伏線に気付けなかった人も十分に楽しめる構造になっているのも素晴らしい。1話完結型なのでまだ見てない人は是非第5話を。『高嶺の花』はさとみも峯田も好きなのに、う〜ん、なんていうか、さとみも峯田も好きなのに…!!!

 

今月のガチンコファイトクラブ

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今月もプロの選手を差し置いて練習参加率で1位を獲得。8月は山で行われる夏合宿に参加した。29歳の夏休みの過ごし方としての夏合宿。

合宿は走り込みが中心で、朝5時半に集合して3km×3本、100mダッシュ×10本、150mダッシュ×15本。みたいなメニューを朝夕2日間。男性のプロ選手に混じって走るのは本当にキツくて、序盤は脳内に松岡修造を召喚して「頑張れ頑張れできるできる絶対できるもっとやれるってやれる気持ちの問題だ頑張れ頑張れ」って自分を鼓舞して走ってたんだけど、途中からはもう「吸〜、吐〜」って呼吸法のことしか考えられなかった。激しい筋肉痛に襲われ足が棒になり、しばらくは二足歩行型ロボットとして生活した。

 

女子校の同窓会

高校卒業からちょうど10年ということで、学年全体での同窓会が開催された。女子校の同窓会というと、独身or既婚、地方or都会、バリキャリor専業主婦みたいな項目でマウンティング合戦になるかと思ったけど、久しぶりの再会は終始楽しく、気付いたらあっという間に三次会だった。

当時は8人組のグループに属していたんだけど、8人中5人が結婚していたり子供がいたりした。卒業する前は「結婚式は全員集合して余興しよう」とか話していたくせに、結婚式どころかグループLINEすら誰も立ち上げていなかったという距離感も「(グループ名)いつの間に解散した?」って笑い話にしてしまうあたり、あ〜そうそう、この感じだ〜って、なんだかとても懐かしかった。グループ内で私の他に指輪をしてなかった友達とは「結婚した?」「してない。結婚した?」「してない」の3ターンで互いの事実確認が取れて、すぐ他の話題に転換した。こういうテンポ感も何も変わっていなくてエモだった。

 

こどもスタンプ

引き続き同窓会の話。既婚者とLINE交換して、子供のスタンプを送ってくれたから、その場で購入してポンってスタンプ送り返したら、は?買ったの?なんで買ったの?ってびっくりされた。家族以外では初の購入者になりました。今はスタンプの加工から申請まで一括してできる便利なアプリがあるらしい。そのスタンプを他の既婚者に見せたら、同窓会の2日後くらいに、うちも子供スタンプ作ったよ〜って送ってくれたから、そっちも即購入してスタンプで返信した。で、そのスタンプを独身の友達に送ったら、飼ってるインコのスタンプ作って送ってくれたから、それも即購入してスタンプで返信するという、完全にスタンプ課金無限ループにはまってしまった。

インコ飼ってる友達は最近乗馬を始めて、乗馬クラブへは大型バイクで通っているという。ものすごくライド系に特化した趣味。別の独身の同級生に「夏休みはしばらくこっち(地元)?」って聞いたら「うちの子たちお留守番させてるから、明日には戻んなきゃいけなくて」と言っていた。飼っているハリネズミに「うちの子」「お留守番」というワードを使うあたり、最高過ぎやしませんか。

同級生、既婚者は既婚者で幸せそうだったし、独身は独身で楽しそうだった。高校時代には楽しかった思い出しかなくて、きっと共学に行っていたらヒリヒリしながら過ごしただろう思春期を、女子校で過ごせて良かったな〜と心から思う。

 

森見登美彦的な宴

帰省して地元の友達と台湾料理屋で飲んでいると、偶然隣の卓の集団が、友達の高校の同級生だった。その中に今東京に住んでいるという人がいて、東京のどの辺?え、近!てか高校の友達がそこ住んでる。みたいな流れで話が進み、東京で県人会(というか市民会)を開催した。

ほぼ初対面同士とはいえ友達の友達が友達という下地もあってわいわい飲んでいると、隣の卓にいた男女2人組の女性の方が「実は私も◯◯出身で」って話しかけてきて、え、どこですか?じゃあ芋煮は味噌の方だ。味噌は邪道だ。豚汁だ。などと盛り上がっていると、店員さんまで「私の母も◯◯出身で」とジョッキ片手に参入してきて、よくわからないけど流れでそのまま乾杯した。男女2人に関係性を聞くと、男性が「僕が彼女を一方的に好きなんだけど…」、女性が「今日で4回目のデートなのに手も繋いでこないんです」とか言い出して、おいおい、それここで発表する?と全員が思いつつも、今何歳ですか!34。手繋ぎましょう。今日繋ぎましょう!などと無責任なことをやいやい言っていると、後ろの卓にいた中年男女4人組から「常識的に考えて店員が酒を飲んでるのはおかしい。君たちは若いからわからんだろうけど」と難癖をつけられた。適当にスルーしとけばいいものを「確かにそれは正論だけど、若いからわからないというのはどういうことですか」と噛みついちゃったやつがいて、非常にカオスな宴会だった。実際アラサーは若くない。というかおっさんたちも文句を言うなら客じゃなくて店員に言えよとは思ったけれど、全員の論点がズレているからどうしようもない。狭い居酒屋の座敷で巻き起こる連鎖に次ぐ連鎖。

男女2人が夜の街へと消えていくのを見送って、あんだけアシストしたんだから1杯ずつくらい酒奢ってくれても良かったよね。男も男で俺らを巻き込むのは情けない。とかなんとか言っているうちに終電の時間は過ぎていて、全く、大学生みたいな飲み方してるよなぁとは自分でも思う。29歳の夏やでしかし。

 

 

そんな感じで今日からまた減量期間に入るので、しばらくはボクシングに集中します。この減量が終わったらタピオカドリンク死ぬほど飲みたい。

 

8月のドチャクソミーハーコレクション置いときます