ねているときいがいねむい

ねているとき いがい ねむい

人には人の乳酸菌

2018年12月のこと

買っても遊ぶ時間ないかもな…としばらく購入を迷っていたNintendo Switchだったけど、買ったら買ったでめちゃめちゃ遊べるな。年末年始は無限に時間があって、兄とひたすらスマブラして遊んでる。小学生みたいな冬休みを過ごす29歳と30歳。親が心配するのもわかります。

今月のガチンコファイトクラブ


約1年半に渡ってお送りしてきたガチンコファイトクラブですが、今月ついにプロテストを受験して合格することができました。
プロです。プロボクサーになりました。
いやしかし、人生何が起こるかわからんね〜。今日が人生最高の日!なんて思ったのはいつぶりだろう。大学の合格発表以来かな。だとすると、10年ぶりのピーク値更新です。
「いつだって今の自分が一番最高!」と断言するのって、無理だろというか、それは嘘だろというか、ボジョレーヌーボーじゃないんだからって、斜に構えて傍観者に甘んじてきた人生だったけど、2018年に関してはここ10年で一番良い年になりました。最高です。


通ジム記録、こうやって見ると感慨深い。白抜きの部分を線で繋ぐとメッセージが浮かび上がってきたりはしない。自分のことは自分が一番よくわかっているから、他人に笑われようがネタにされようが一向に構わないのだけれど、仮にこれがネタだとして、ネタのためにこれだけ毎日通えるかって話。野菜ソムリエの資格取りました!ウユニ塩湖行ってきました!とは訳が違うんだぞっていう話。特定の誰かを叩いているわけではない。
ブログにもツイッターにもプロテストの「プ」の字も出してこなかったのは、その方がかっこいいだろっていう私のナルシズムで、結局は人にどう思われるかより自分がどれだけ自分のことを認めてあげれるか。みたいなところが私にとっては最重要課題だったっぽくて、あ〜、やっぱ、こういうノリはなんか違う。上手くまとまらない。ボクシングについては一度噛み砕いて整理してからまた書きます。

さよなら韓国

仕事でちょっとむしゃくしゃすることがあって、勢いで1週間後の韓国行きのチケットと格安ホテルを予約したものの、親に年末はいつ帰ってくるの?どこ行くの?誰と行くの?ばあちゃん具合悪いのになんでわざわざ今行くの?と激詰めされて、ですよね、すみません。魔が差しました。って素直にその場でキャンセルした。韓国は多分いつでも行けるからいいんだけれど、20%のキャンセル代〜。まあいいや、浮いたお金で新大久保で爆買いしよ〜。ハングルは規則さえ覚えれば簡単に読めると聞いたから、本を読んで勉強中。

読書記録

先月触れた落合陽一の本ですが、読みました。難儀しながら読みました。

 マックス・ウェーバーが指摘するようにテクノロジーによって世界が脱魔術化された。しかしそのテクノロジーが専門化を繰り返し脱魔術化されていく過程を例示し、デカルトのような人間中心知性主義から、ベイトソン的な脱人間中心、ヒト(心・体)モノ自然の感形成型世界観へ移行した。
 僕が『魔法の世紀』の中で語った魔法とは、バーマンのいう魔術のことであり、「関係性を記述しうるもの」=「計算機によるプログラミング」がさらなる魔術化を進行させた果てに、計算機定義の超自然がありうるという論だ。

これはエピローグからの引用なんだけど、プロローグも大体こんな調子。何一つ入ってこない。すべてが上滑りして過ぎていくような文章だ。一方で、第1章~第3章は抽象論ではなく、現実に即した具体的な話をしているからサクサク読めた。
「■ 勘違いによるストレスをなくす」という項では、元旦から働くのは日本人にとってストレスになり得るが、中国人にとって1月1日は平日であるからして、そのストレスが他人との比較によって出てきたものなのか、単に肉体の疲労からきているものなのかは分けて判断すべきだ。と語っている。それわかる。その考え方めっちゃする。落合陽一、気が合うじゃん。
「■ 遺伝子レベルを意識する」という項では、

 ただ油に絡まって、しょっぱくて、炭水化物が含まれていたら、それはうまいに決まっている。さらにタンパク質が入っていれば最高で、それは焼肉とご飯とか、ラーメンとチャーシューとか、寿司だったら大トロがまさしくそういう系の食べ物だ。ソフトクリームやパフェ、ハンバーガーなども、私たちが遺伝子レベルで好きなものだろう。
 それに対して、遺伝子レベルで好きそうでないもの、たとえばサラダは、ビタミンは取りたくなるだろうが、遺伝子レベルではきっと中くらいのレベルだと思う。なので、このギャップを承知した上で、ラーメンを週一で食べるようにするという判断はすごくいい習慣だと思う。

とあって、真面目なトーンで結局はカロリーだ!という話をしている。全人類に共通する話じゃなくて、彼が個人的に好きなんだろうなぁっていう食べ物について饒舌に語っているのが最高に面白い。「そういう系」とか「中くらい」とか、日本語レベルが急に稚拙になるのもめっちゃツボ。言いたいことはよくわかる。少なくともベイトソンとか脱魔術とか言ってる項よりよっぽど読みやすい。他の著書も読んでみたいかと問われると、もうお腹いっぱいです。という感じではある。

ボ・ラプ

映画『ボヘミアン・ラプソディ』、鑑賞はこれで6回目というQUEEN好きの友達と日比谷に新しくできたシネコンの大スクリーン+高音質という最高の環境で観てきました。内容も音楽もめ~~ちゃ良くて、にわかの私もラストは思わず感極まった。終わってから友達に漢字のお札?が貼ってあったよね?とか、ドラムが高音担当だったの?とか聞くと、あれは金閣舎利殿の守り札。フレディは大の日本好きだったから、着物も多分そういう小ネタ。とか、QUEENはドラムが一番声高い。とか、ファンならではの情報がじゃんじゃん出てきて、本編と解説ダブルで楽しめた。友達はフレディの生家を訪ねてイギリスに行ってしまうほど筋金入りのQUEENファンなんだけど、キムタクのドラマがきっかけかと思ったらグッチ裕三がきっかけらしくて、え~ん!ハッチポッチステーション!ってめっちゃ笑った。やっぱり何かに対して狂気的な熱量をもってる人の話聞くのって、ジャンル問わず面白いよな~。TBSの『マツコの知らない世界』とか、オタクが自ジャンルについて熱く語るだけなのに、番組としてすごく面白い。マツコ・デラックスの役回りも、最初は疑いから入って徐々に魅力を理解するというステップを毎回必ず踏んでいて、MCテクがめちゃめちゃ巧妙。

2018ベストヒッツ

2018年、日本の音楽シーンを牽引したのはあいみょん星野源、米津玄師。これは素人の私でもわかるので特に言及しないでおくとして、他人が書いた「2018俺的ベストヒッツ」みたいなブログを読むのが毎年すごい楽しみで、「このアルバムめっちゃ良い!」っていうより「アルバムの中でもこの曲が特にめっちゃ良い!」っていう情報の方が好きなのでその方式でいきます。

・『29』(西野カナ『Love Collection 2 ~mint~』)
全ての29歳は西野カナの『29』を聴け!というレベルで必聴です。最悪アルバム買わなくても良いからさ、『29』だけは頼む、単品買いしよ。一番好きな歌詞「人生終わったって思ったあの日から今日も こうして生きてるし 私はもう無敵」というところ。謎の無敵感めちゃわかる。リアルタイムで西野カナの『25』、『27』、『29』を聴けるのは平成元年生まれの特権なんだよね。

・『あっかん べ』(大塚愛 配信シングル)
RIP SLYMEの大ファンなので、SUさんとの離婚で話題になってから下衆な好奇心で試聴した曲だったけど、あ、こいつはやべぇ、超名曲。わざとヘラヘラしたような歌い方に女の怖さと強さと軽やかさが凝縮されててめっちゃ良い。途中力強く歌ったあとに低い声で入る「あーどっこい」って合いの手は背筋ゾッとするので要チェック。離婚しようが嫌がらせ受けようが一児の母に悲劇のヒロインぶってる暇はねぇって感じで超痺れる。

・『COS feat. BASI』『Joy』(LUCKY TAPES『dressing』)
大学生の頃と比べると新しい音楽を発掘する気力もだんだん薄れてきてる感じはするんだけれど、LUCKY TAPES良いですね。アルバム全体チルいっす。チルって言いたいだけなんですけどね。

以降箇条書き
・『陽』『私を束ねて』(クリープハイプ『泣きたくなるほど嬉しい日々に』)
・『どうしよう』(Tempalay『なんて素晴らしき世界』)
・『サマータイム』『午後』(chelmico『POWER』)
・『Let Me Know』(Perfume『Future Pop』)
・『片目で異常に恋してる』『東京は雨』 (ジェニーハイ『ジェニーハイ-EP』)
・『サーカス』『UCLA』 (ASIAN KANG-FU GENERATION『ホームタウン』)
・『Bonita』『Buddy feat. PUNPEE 』(BIM『The Beam』)※追記

これ以上書くと1曲1曲の印章が霞んでしまうのでやめときます。


2018年、総評すると面白い年だった。昨年同様、友達とたくさん遊んでたくさん飲んだ。交友関係も広がって、大学に男友達皆無だった自分としてはこの年になって友達が増えるのは想像もしなかった状況で、人生どう転がるかわからないから面白い。2019年、夏には30歳を迎えるらしいので、幸せについて本気出して考えてみたりしたい。